命令する親を持つ読者
- 「親はなんであんなに命令してくるの?」
- 「せっかく、勉強しようと思ってたのに…」
- 「勉強したいのに意欲を全て奪われた」
こういった悩みを解決します。
- 親は、毎日のように「〇〇しろ」「〇〇しなさい」としつこく介入してきませんか?
- 命令ばかりする親の思考回路を知りたくはないでしょうか?
実は「命令形」を使う人には、二つの共通点があります。
今回は、その共通する本質的な理由について解説していこうと思います。
✔︎本記事の内容
- ”勉強しろ”という親の2つの共通点を解説します
- 勉強意欲がなくなる理由を心理学的に解説します
- あとがき
✔︎著者の経験
今回は、命令する親に共通する「特徴」について、解説していきます。
”勉強しろ”という親の2つの共通点を解説します
結論からいうと、「勉強しなさい」という親は、「自信」がない、もしくは「想像力」がありません。
簡単にいうと、余裕がない、もしくはバカは、命令形を多用する癖があるということです。
自分に自信があれば、子供の考えを優先させる余裕があります
自信がない親は、子供が自主的に勉強するまで待つほど、心に余裕がありません。
- 「もしかして、勉強をやってないのでは?」
- 「もしかして、勉強をやらなくなってしまうのでは?」
- 「もしかして、勉強が嫌いになってしまったのでは?」
このように、頭の中が「もしかして…」で埋め尽くされている状態です。
✔︎自信がない親の思考フロー
①自分に自信がない
↓
②心に余裕がなくなる
↓
③心配になる
↓
④勉強を始めるまで待てない
↓
⑤「勉強しなさい」と命令する
↓
⑥子供の勉強意欲がなくなる
↓
⑦もっと自分に自信がなくなる
↓
負の連鎖
簡単に説明すると、自分に自信がない人は「誰かのために」を考えると、知らないうちに「自分のために」に脱線してしまいます。
例えば、メンヘラやプライドが高い人は、この傾向がとても強いです。
メンヘラの人は「自分を犠牲にして、あなたのために尽くしている。」と考えます。
そして、いつのまにか「私だけ辛い思いをしている。私だけが頑張っている。」という思考に変わっていきます。
最終的に、「なんで私のことを分かってくれないの?」と、喧嘩になってしまいます。
承認欲求が強すぎると、自分のためにやっている行動を、人のためだと言い出します。
恐ろしいことに、本人はその事に気がつきません。
- 「私はあなたのために言っているのよ!」
- 「あなたのために考えているのよ!」
と、つい言ってしまいます。
✔︎このような自信がない親は、どう接すればよいのか?
親に「勉強している」ことを理解させて、安心させることが大切です。
親はとにかく「勉強している」という安心材料が欲しいのです。
子供が自主的に「勉強している」ことが分かれば、親の心に余裕が生まれます。
また、親に勉強の質問をしてみると、「頼られている」という承認欲求が満たされて、自信を取り戻します。
なので、自信がない親には、積極的に勉強アピールをして安心させていきましょう。
想像力があれば、子供がどう思うか予想することができます
結論からいうと、想像力がない親には、目の前で勉強アピールをしましょう。
そもそも想像力がある親は、子供に命令なんてしません。
なぜなら、子供の気持ちを想像できるからです。
- 「勉強しなさいって言ったら、きっと嫌がるだろうな。」
- 「もしかしたら、後で勉強しようとしているのかもしれない。」
こういった想像ができるはずです。
そして、想像できるからこそ、子供に対してのアプローチ方法も変わっていきます。
なので、命令してくる親は「想像力のない親=バカ」だと割り切りましょう。
「想像力があっても命令してくる親もいるでしょ。」と思う方もいるかもしれません。
もちろんいます。
そう言った親は、先程説明した「自信」がない親になります。
想像力はあっても、それ以上に心に余裕がなければ、子供を優先することができなくなります。
命令することは楽なので、結果的に、命令に逃げてしまいます。
たまに命令するくらいは全く問題ありませんが、日常的に命令してくる場合は、育児放棄だといえるでしょう。
✔︎命令する親の3パターン
- 想像力がない
- 自信がない
- 想像力も自信もない
なので、想像力のない親には、直接「勉強している」ことを認識してもらう必要があります。
繰り返しになりますが、
「自信」がない親には、積極的に勉強アピールをしましょう。
「想像力」がない親には、直接的に勉強アピールをしていきましょう。
勉強意欲がなくなる理由を心理学的に解説します
親に「勉強をしなさい」と言われると、余計にやる気がなくなることはありますか?
勉強しようと思っている時ほど、勉強したくなくなるという経験もあるでしょう。
「なぜ、あんなにもイライラしてしまうのか?」
この理由を、心理学的に解説していきます。
ぜひ、ご自身と照らし合わせて考えてみてください。
✔︎やる気がなくなる4つ心理的要因
- 心理的リアクタンス
- ナイーブ・シニシズム
- 敵意の返報性
- 不理解と不承認
その①:心理的リアクタンス
他人に強制されると、たとえ良い提案だったとしても、反発・反抗をしてしまうことを言います。
簡単に説明すると、
- 「分かっているのに強制されるとウザい」
- 「やろうとしているのに言われたらウザい」
ということです。
勉強しようと思っていた時に「勉強しなさい」と言われたら、勉強したくなくなるのは、この心理的リアクタンスによるもになります。
心の中で「せっかくやろうと思ってたのに。」と、思うことがあると思います。
私はものすごくあります。
やろうと思っていたことを、先に言われてしまうと無性に腹が立つ時があります。
このように、人は他人から強制されると、何がなんでも反発し、逆のことをしたくなる生き物なのです。
その②:ナイーブ・シニシズム
正論を言われると、相手を自己中心的だと考えてしまうことをいいます。
子供の事情も知らずに、一方的に「勉強」を押し付けてくるのは、自己中心的の何者でもありません。
自分が100%悪い場合の時でも、イライラしますが、心理的リアクタンスが働いている時は、その何倍もイライラしてしまいます。
このように、人は正論を言われると、相手を自己中心的だと思う傾向があります。
その③:敵意の返報性
返報性とは、与えられた分だけ相手に返すという心理効果のことです。
つまり、敵意の返報性は、与えられた敵意の分だけ、相手に敵意を返すことを言います。
有名ドラマ「半沢直樹」の『やられたらやり返す、倍返しだ。』という名言も、敵意の返報性です。
この名言のように、やられた分以上にやり返さないと、気持ちがスッキリすることはありません。
なので、敵意の返報性は、勢力を強めながら、無限に連鎖してしまうのです。
繰り返しになりますが、人はやられたら、やり返したくなる生き物です。
その④:不理解と不承認
簡単に説明すると、人は理解してくれない人を理解しようとは思わないし、認めてくれないような人を認めようとは思わない、ということです。
「勉強しなさい」という言葉の裏には
- 「あなたは勉強していない。」
- 「あなたは勉強しようと思っていない。」
- 「あなたは勉強が嫌いなんだから。」
という意味がこもっています。
勉強をしようと思っていた人は
- 「自分の気持ちは全く理解されていない。」
- 「自分の考えを全く認めてもらえない。」
と、感じるでしょう。
自分の気持ちをわかってくれないような人の命令なんて聞けるわけがありませんよね。
以上の4つの心理的要因が、アナタの意欲、やる気、モチベーションを大幅に減少させています。
ここまで読んだ方の中には「心理的要因を知ったところで、何か意味あるの?」と思う方もいるかもしれません。
私も、初めはそう思っていました。
しかし、心理的要因を知るか、知らないかで、「ストレス」に大きな差が生まれるのです。
人間がイライラを増幅させてしまう要因は、イライラの原因が明確になっていないからです。
心理的要因を知識として持っていれば、イライラしたときに思い出すことができます。
「あ、今、心理的リアクタンスで逆の行動をしようとしているな。」と、俯瞰的に自分を見つめられるようになります。
すると、自然と気持ちを落ち着かせることができます。
冷静な判断ができるようになる為、正しい方向に舵を切ることができます。
繰り返しになりますが、心理的要因を知っていると、ストレスを最小限に抑えることができます。
一度、立ち止まって考えてみると、衝動ではなく、自分の意思で動くことができるようになります。
あとがき
最も大切なことは、イライラする状況を作らないようにすることです。
意志力というのは万能ではありません。
「勉強しなさい」を言わせないような環境を自ら設計していきましょう。
✔︎「〇〇しなさい」対策フロー
- 言わせない
- 言われたら心理的現象を思い出して気持ちを落ち着かせる
- 親と約束を交わして、言わせないように設計する
「〇〇しなさい」と言われたら、確実にイライラすると思います。
その時は、ぜひ4つの心理学的要因を思い出してみてください。
知識として知っているだけで、気持ちが楽になるはずです。
「自分は4つのうちのどの現象で、イライラしているのか?」
客観的に分析できるようになれば、精神的自立を果たすことにもつながります。
精神的自立というスキルを身につけることができれば、悪口を言われても、動じることがなくなります。
繰り返しになりますが、積極的に勉強アピールをして、親の「勉強しなさい」という呪文を封じていきましょう。
コメント