✔︎本記事の読者
- 「また、ダメ男と付き合ってしまった。」
- 「私と付き合う人はこんな人ばっかり、」
- 「私がなんとかしないと…」
- 「私が頑張らないと、もっとダメになっちゃう。」
- 「親の期待に応えなければ、」
こういった悩みを解決します。
自分勝手な男に振り回されている方もいれば、
「自分がなんとかしないといけない」と自己犠牲心が強い方もいると思います。
もしかしたら、毒親やダメ男から抜け出したいと本気で悩んでいる方もいるかもしれません。
「共依存」はとても恐ろしいものです。
共依存関係を放っておくと、自分の人生を狂わされてしまいます。
自分よりも相手を優先し、いつのまにか自分を苦しめてしまう、それでも自分を責めて、相手のために行動しようと余計に頑張ってしまう。
いつのまにか、共依存関係という沼から抜け出すことができない状態にまで、陥ってしまっているかもしれません。
共依存はどうして起きてしまうのか、どんな影響があり、どう対処すれば良いのでしょう。
✔︎本記事の内容
- 「共依存」って何?※意味だけ知りたい方はこちら
- 「問題児は男」「お世話係は女」という関係
- お世話すればするほど問題児になる話
- お世話をしてしまう6つの特徴
- 自己肯定感の低さが本質です
- 共依存関係の3種類を紹介します
- まとめ
✔︎著者の経験
毒親との共依存から抜け出し、自分の人生を生きることができるようになった私が、今回は「共依存」について、めちゃくちゃ分かりやすく解説していきます。
※言葉の意味だけ知りたい方は第1章の「共依存」って何?をご覧ください。
「共依存」って何?※意味だけ知りたい方はこちら
共依存とは、自分の身を削って、相手を優先する人と、それをさせることによって、相手をコントロールする人の関係のことを言います。
簡単に説明すると、「私が頑張って助けなきゃ!」という人と、「色々やってくれるし、これもやらなくていいや。」という人の関係のことをいいます。
- 頑張る側の人は神輿を担ぐ人
- 何もしない人は神輿に乗る人
担ぐ人が手を抜いたら、乗る人がケガをしてしまう。
その罪悪感から担ぐ人は、なかなか神輿を手放すことができません。
その結果、担ぐ人は頑張り、乗る人は安心して、もっと優雅に過ごすために、神輿にいろいろなものを乗っけようとします。
当然、神輿は重くなり、担ぐ人の負担が増えることになります。
この関係の恐ろしい所は、やってもらっている側(神輿に乗る人)の依存度が、徐々に高くなっていくところにあります。
人は放っておけば、どんどん怠けていく生き物であり、危機的な状況を感じなければ、自ら行動しようとはしません。
「いや、目的のために行動する素晴らしい人だっているじゃない。」と思う方もいるかもしれません。
たしかに、自ら目的を持って行動をする人もいます。
しかし、そういった人達も、初めは危機的な状況を回避するという目的で行動していました。
そこで、上手くいったからこそ、目的で行動するフェーズに移ることができるようになったのです。
初めから目的で行動できる人は、なかなかいません。
このように、共依存とは、身を削って相手に尽くす人と、その恩恵を受けて、相手をコントロールする人が、依存し合う関係のことを言います。
「問題児は男」「お世話係は女」という関係
共依存の関係は、「問題児」と「お世話係」で構成されます。
問題児は男の人が多く、お世話係は女の人に多いのが現状です。
それは、互いに苦手な性質を補うことができてしまうからです。
- 男性は物理的な自立が苦手という性質を持つ
- 女性は感情的な自立が苦手という性質を持つ
「問題児」は、お世話をしてもらい続けるので、物理的に依存します。
(例)家事や育児、お金の管理、身の回りのことなど。
「お世話係」は、身を削ってお世話をし続けるので、感情的な依存をします。
(例)承認、肯定、称賛、自信、愛情など。
ここまで読んだ方の中には「なんか、女性だけ頑張って、平等じゃない」と思う方もいるかもしれません。
ものすごくわかります。
あまりにも理不尽で、不平等な話だと思います。
しかし、この関係を脱却できるかどうかは、女性の方に裁量があります。
人間は完全な生き物ではないので、完璧にすることは難しいですが、感情的な自立次第で、共依存関係から脱却することができます。
※詳しくは「お世話をしてしまう6つの特徴」で解説します。
繰り返しになりますが、問題児は物理的な自立が苦手な男性に多く、お世話係は感情的な自立が苦手な女性に多いです。
お世話すればするほど問題児になる話
問題児は、どんどん怠け者へと進化していきます。
それは、お世話係が、もっと頑張らなければいけないと、自分の身を削ろうとする事が原因です。
- 彼氏のためにお金を貢いでしまう
- 夫のために家事や育児、パートを頑張る
- 親の理想に近づこうと努力したりする
- 怠ける者は、とことん怠けていきます。
- 頑張る者は、とことん頑張るようになります。
頑張れば頑張るほど、相手の欲望が増えていくため、満たすことはできません。
これは、超絶ブラック企業で働いているのと変わらないでしょう。
残業時間は増えていくのに、給料は全く上がらない。
正当な対価を貰えないのに「会社のため」と思って、働き続けるのと同じです。
心も体も会社に依存してしまっていると【転職する】という正常な判断ができなくなります。
企業側も「この長時間労働でも文句を言わずに働いているなら、もっと時間を伸ばしても良さそうだな。」と、考えます。
人の欲望に際限がないことが分かれば、自分がどんなに頑張っても、感謝されることも、満たされることもないということが分かるはずです。
他人の期待に応えようとしても、無限地獄に陥るだけなので、他人の期待に応えようとする考えそのものを捨てましょう。
繰り返しになりますが、世話をすればするほど、問題児はもっと問題児になり、見返りは一切期待できません。
「他人の期待に応える」という考え方を捨てましょう。
お世話をしてしまう6つの特徴
その①:自己肯定感が低い
自分に自信がない人のことです。
ありのままの自分を認められる力のことを自己肯定感と言います。
- 他人から否定された
- 親から否定された
- 自分を否定した
こういった経験の積み重ねが、あなたの今の自己肯定感を作り上げています。
自分を認めようとしても認められない人は、自己肯定感が低い証拠です。
私もそうでした。
まずは、無条件でもあなたを認めてくれる環境に身を置き、反対に、あなたを否定してくる環境から今すぐ離れましょう。
※体やお金といった「条件付きの肯定」には騙されてはいけません。
その②:自己犠牲心が強い
自分を犠牲にしても、他人に尽くす傾向の人のことです。
「他者優先」といえば、聞こえは良いですが、他者を優先すればするほど、自分の身を削り不幸になっていくため、とても危険な思考です。
自ら破滅へと突き進んでしまい、本人はその原因に気づくことすらできません。
「人のために行動しても見返りがない。きっと、自分の努力が足りないんだ。もっと、頑張らないと」という負のループに陥ります。
満たされない承認欲求は、自己愛型に変貌し、自分の努力や頑張りをアピールするようになります。
「私はこんなに頑張っているのに」と、承認を貰うことに必死になります。
まずは、自分を認めて、自分のために人生を生きましょう。
その③:自己否定が強い
自分のことを否定し続ける人のことです。
自己肯定感が低いと、同じ意味になります。
自分のことを否定し、物事を全てネガティブに捉えてしまいます。
「私は本当にダメだ。」
否定すれば否定するほど、自己肯定感が下がるため、負のループから抜け出せなくなります。
自己否定が強いと、他人の言葉を素直に受け取ることができなくなります。
- 「そんなのわたしには無理だよ」
- 「わたしとあなたは違う」
- 「何か下心でもあるだろうな」
- 「どうせ私のことなんか考えてない」
私もこの時期がありました。
人の言葉を全く信用せず、常に言葉の裏ばかりを探っていました。
自己否定は慢性的なものであり、すぐに変えることはできません。
なので、まずは「環境を変える」ことが大切です。
関わる人が変われば、自分の性格も変わります。
ありのままの自分を受け入れてくれる人と出逢いましょう。
※相手が見返りを求めてきたら離れましょう。
その④:他者に期待をする
自分が「頑張れば見返りをくれる」と他者に期待してしまうことです。
他人に期待してしまうと、期待に応えられなかった時に強い「絶望感」を感じます。
- 自己肯定感が高い人なら、期待に応えない相手に怒りをぶつけますが、
- 自己肯定感が低い人は、もっと期待に応えようと、自分を働かせようとします。
この繰り返しで、心身ともに疲弊してしまいます。
他者に期待するのをやめると「こんなに頑張らなくても良いの?」と、不思議に感じるくらい心が軽くなります。
他者に期待して努力するのは、今すぐやめましょう。
罪悪感を感じてはいけません。
あなたがどんなに頑張っても、「あたりまえ」だとしか捉えてもらえません。
そういった人ほど、「なんで何もしてくれないの?」と、他人に期待をします。
そういった人からの批判に罪悪感を感じる必要はありません。
自分の人生を守るためにも、関係を断ち切りましょう。
見返りをどうしても求めたいのであれば、相手を選びましょう。
何事にも感謝できる人なら、期待に応えてくれるはずです。
その⑤:自分の感情を律することができない
誰かの助けなしでは、絶望して立ち直れない人のことです。
たとえ、それがダメ男であったとしても「1人よりもはマシだ。」と思って、依存してしまいます。
その結果、
「いつもダメ男ばかりと付き合ってしまう。」
という状況に陥ってしまいます。
自分の感情を律することは、とても難しいかもしれません。
先程から何度も言っていることにはなりますが、あなたの全てを肯定してくれる環境を探しましょう。
感情を律するためには、自分を承認する強さが必要です。
自分を承認する強さを身につけるためにも、他者からたくさん承認して貰えなければ難しいです。
まずは、無条件であなたを認めてくれる環境に移りましょう。
※マルチ商法などの人脈を大切にする「コミュニティビジネス」には気をつけてください。
その⑥:自分と他人の範囲がわからない
自分の範囲と他人の範囲の区別がつかず、過度に介入してしまったり、過度に介入を許してしまったりする人のことです。
他人のテリトリーに、土足で入るのはやめましょう。相手の存在や、価値観を傷つけることになります。
それはアルコール依存症の人に「お酒はやめた方がいいですよ。」とアドバイスすることも、相手の範囲に土足で介入することになります。
否定された相手は「うるせぇ。」と反抗的な態度を見せるはずです。
このような喧嘩になるなら、まだ傷は浅いですが、逆に「手助け」してしまうと共依存の沼にハマってしまいます。
- 「私がこの人を何とかしないと」
- 「私が放っておいたらこの人は…」
その結果、アルコール依存症の人から離れられなくなってしまいます。
※「共依存」の言葉の発祥は、この「アルコール依存症の夫を支える妻」からきています。
よく考えれば、アルコール依存症で破滅するのは、その人であり、あなたの問題ではありません。
それなのに、あなたも巻き込まれて、一緒に破滅へと突き進むのは、あまりに理不尽な話だと思います。
まずは、「自分の課題」「他人の課題」を切り分けて考えることが大切です。
「なんかそれ冷たくない?知らんぷりすればいいってことかよ。」と思う方もいるかもしれません。
分かります。
かなり冷たい表現だと思います。
しかし、相手のために行動するためにも、自分と他者の切り離しは必要なのです。
何でもかんでも相手の世話をすることは、相手のためにはなりません。
自分と相手の課題を切り離せないと、本質的に「相手のため」に行動できなくなります。
- 「この場合は、助けた方がいいな」
- 「これは、助けたら依存関係になるな」
- 「この人は、助けたら危ない人だ」
と、客観的に自分の頭で判断することができるようになります。
他者に感情を依存しないためにも、「自分の課題」と「他人の課題」を切り離して考え、本質的な課題を見極める目を養いましょう。
自己肯定感の低さが本質です
お世話係の6つの特徴を紹介しましたが、本質的なことをいうと、全て「自己肯定感の低さ」が問題になります。
なぜなら、自分に自信さえあれば、自分を優先することができるからです。
✔︎自己肯定感が高い人の特徴
- 自分を認める
- 自分を大事にする
- 自分を優先できる
- 自分の意見を尊重できる
- 自分の意思で行動できる
- 相手の間違いに気づくことができる
- 相手に依存しない
- NOと言える
- 「捨てる」「離れる」決断ができる
このようなメリットがあります。
何が言いたいかというと、自己肯定感さえ高めてしまえば、共依存関係から脱却できるということです。
なので、共依存関係から抜け出したい方、自分の人生を自由に生きたい方は、自己肯定感をつけて、精神的な自立を目指しましょう。
共依存関係の3種類を紹介します
共依存関係は、いつ、どんな場面でも存在します。あるのは、自己中心的で他人に迷惑をかける人と、自己犠牲的にその尻拭いをする人だけです。
- お金を貢ぐ人、貢いでもらう人の関係
- 家事、育児をする人、しない人の関係
- 支出を減らす人、支出を増やす人の関係
- 仕事で成果を出す人、成果を出さない人の関係
- やる気がある人、やる気がない人の関係
など、数えきれないほど存在します。
今から、共依存関係を代表する3つの例を紹介します。
その①:恋愛関係
彼氏は一般的なダメ男で、彼女はそれに振り回されるダメにさせる女、といった共依存関係のことです。
主に、身の回りのお世話をしたり、お金を貢いだりします。
ダメ男は、お世話係を失いたくないため、意図的にコントロールする場合もあります。
その②:夫婦関係
何もしない夫と、全てを夫のために費やす妻、という共依存関係のことです。
- 亭主関白の伝統から抜け出せない男
- 金、タバコ、酒、浮気などの欲望の制御ができない男
といった、2通りがあります。
①の亭主関白的な家族は、未だに多くの割合を占めているのが現状です。
- 「家事は女性がやるもの」
- 「育児は女性がやるもの」
- 「家計管理は女性がやるもの」
- 「家のことは全て女性がやるもの」
その考えは、ガラパゴスレベルで古いです。伝統的な価値観として洗脳されているので、仕方ない部分もありますが、今は共働きが当たり前です。
いまだに、固定観念にとらわれている夫なら未来はないと思っておいた方が良いです。
なぜなら、時代が進むべき方向と逆行しているからです。
時代に逆行しているのであれば、出世どころか、時代に取り残されて、上手くいかなくなります。
上記2つの男性とはなるべく離れた方が、将来的にあなたは幸せになれます。
その③:親子関係
子供に干渉する親と、親の期待に応えようとする子供。もしくは子供を保護する親と、親に依存する子供のことです。
この関係は全て「親」が原因です。
✔︎干渉し過ぎれば、子供は親の期待に応えようとします。
- 「親に怒られないために〇〇する」
- 「親の機嫌を取るために〇〇する」
これは、実際に私が小さい頃に抱いていた感情です。
✔︎保護し過ぎれば、子供は親に全てを依存します。
- 「親の言う通りにすればいいんだ」
- 「親が言ってるからそうしよう」
自分で思考しなくても、親がなんとかしてくれるので、何も考えなくなります。
親が過干渉する毒親の場合は、「問題児」は子供ではなく親である場合がほとんどです。
- 親は自己中心的に、子供に理想を追い求めさせます。
- 子供は自己犠牲的に、親の理想に近づこうと頑張ります。
毒親によって、その人の人生が狂わされることはよくあります。
毒親との共依存関係を引きずり、恋愛や夫婦でも過度に相手を手助けしようとしてしまい、親と離れても、自ら共依存の沼にハマってしまうのです。
- ダメ男に振り回される女性
- メンヘラに振り回される男性
つまり、毒親に一生、人生の舵を握られている状態です。
もし、今毒親に苦しめられて、どうすれば良いのか迷走している方は、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
以上、今回は「共依存」について解説しました。
今回の内容をまとめると
- 共依存とは「何もしない人」と「頑張る人」が依存し合う関係を言います。
- 「何もしない人」は男性に多く、「頑張る人」は女性に多い傾向があります。
- 男性は物理的に依存し、女性は感情的に依存する傾向があります。
- 人間は怠け者なので、頑張れば頑張るほど、何もしない人は何もしなくなります。
- 共依存関係を断ち切るためには、強い自己肯定感が必要です。
- 自己肯定感を高めるためには、ありのままのあなたを認めてくれる依存先を見つけることが1番早いです
- 最終目標は、自分で自分のことを認めることです。
今回の記事で「あれ、私、共依存かもしれない。」と気づくことができただけならば、それは大きな進歩だと言えます。
多くの「頑張り屋さん」は、自分が共依存関係にいることに気づくことができず、生涯苦しみ続けることになります。
特に女性の方は、「なんでこんなに辛いの?」が分からずに、さらに自分を追い込もうとしてしまいがちです。
自分を追い込んで、もっと頑張ろとする必要はありません。すでに、十分すぎるほど、あなたは頑張っています。
自分が共依存の沼にハマっていることが分かれば、あとは行動していくことが大切です。
「自己肯定感」というと、目に見えないものであり、何かスピリチュアルに感じて、敬遠してしまう方もいると思います。
そういった方でも
- あなたを無条件で肯定してくれる環境に身を置くこと
- そういった感情を依存できる場所を沢山増やすこと
の2点だけでも覚えておいてください。
共依存の根本的な原因は、親子関係にあります
親との関係で、共依存経験を持つ子供は、大人になっても共依存関係を持ってしまうリスクが非常に高いです。
もし今、毒親に苦しまられていて、共依存をしてしまっていることに気づくことができた方は、早めに対処していきましょう。
「どうすれば良いのかサッパリ分からないよ。」という方はこちらの記事をご覧ください。
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