✔︎本記事の読者
間違っているかどうか何度も確認してしまう。。
絶対に、失敗はしたくないしなぁ。
ミスした自分を許せないし、ミスした他人も許せない。
上手くいってるはずなのに、上手くいっていないとこばっか気になって、素直に喜べない。
”分かっているのにできない”そんな自分にいつもイライラする。楽観的で、何も考えていないような人はいいなー。
こういった悩みを解決します。
- 失敗やミスを極度に恐れる方もいれば、
- 行動してもすぐに挫折して、長続きしない方もいると思います。
- もしかしたら、「理想」とは、程遠い自分を許せない方もいるかもしれません。
自己肯定感とは「ありのままの自分を全て肯定すること」です。
特に、日本人は自己肯定感が低い傾向にあります。
その原因の一つに「完璧主義」という考え方があります。
日本では、
- 夢を持つこと
- 目標を掲げること
- 理想を持つこと
を素晴らしい事とする文化があります。
しかし、その反動で、達成することができない自分を認めることができなくなっている方が非常多いです。
どうしても、「肩書き」を気にしてしまったり、「0→100」といった極端な思考に陥ってしまったりしてしまいます。
私もそうでした。
一体、完璧主義はどういったもので、なぜ起きてしまうのか、そしてどう対処していけば良いのでしょうか____。
✔︎本記事の内容
- 完璧主義の人は自己肯定感が低い
- 完璧主義の5つの特徴
- 完璧主義に陥る2つの原因
- 人間の心理が完璧主義を作り上げる
- 極端な思考は「否定」の占める割合が多い
- 「完璧」ではない前提で「完璧」を目指せば良い
- 何事も「60点」くらいでOK!
- 他者比較よりも自分比較が大切
- 「日記」で小さな成長を実感できる
- SNSは「他者比較」を加速させる
- 情報を鵜呑みにしてはいけない
- 「分かっていてもできない。」そんな自分も認めてほしい。
- まとめ
✔︎著者の経験
そんな私が、今回は「完璧主義と自己肯定感の関係」について詳しく解説していきます。
完璧主義の人は自己肯定感が低い
完璧主義の人は、自己肯定感が低い特徴があります。
なぜなら、完璧以外の自分を受け入れることができないからです。
自己肯定感とは「ありのままの自分を受け入れて、肯定すること」を言います。
簡単に説明すると「どんな自分であったとしても許すことができる。」といった、自己の存在にこだわりがない状態の事を指します。
自己肯定感について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
完璧を求めることは「一つの答えに固執する」ということです。
- 絶対に失敗してはいけない
- ミスをすることは許されない
- 恥ずかしいところを見せてはいけない
- 完璧でなければいけない
- 挫折するのはダサい
- 弱みを見せることは愚かな行為だ
- 大人ならこうあるべきだ
このように、完璧を求めるがゆえに自分のルールを増やしてしまいます。
自分でルールを決めて、行動するって良いことでしょ?
たしかに、自分でルールを設定することは良いことかもしれません。
しかし、自分でルールを厳しく設定しすぎると、あまりにも無力な自分に失望してしまいます。
「え、私ってこんなもんなの。。」
あまりにも完璧とかけ離れている自分を見て、許せなくなります。
- ミスしてしまった自分
- 間違えてしまった自分
- 失敗してしまった自分
- 上手くいかなかった自分
- 迷惑をかけてしまった自分
- 挫折した自分
そして、思い通りにいかない自分を責めるようになります。
「こんなはずじゃないだろ。」と。
完璧主義の人は、完璧ではない自分を否定し続け、自己肯定感を低下させてしまいます。
繰り返しになりますが、完璧主義の人は自己肯定感が低い特徴があります。
完璧主義の5つの特徴
その①:割り切る事ができない
完璧主義の人は、とにかく「割り切る」事ができません。
完璧主義であるため「一つの答え」以外を良しとしません。
白か黒か、はっきりしないとイライラしてしまい、完璧ではない自分を許すことができません。
しかし、この世に「答え」というのは存在しません。
白黒はっきりすることの方が圧倒的に少ないのも事実です。
完璧主義の人は、そのような現状を受け入れることができず、何事も極端に判断してしまいます。
そのため、完璧主義な人は、流動性がなく、保守的な性格になりやすい傾向があります。
- 頑固
- 堅物
- 頭が固い
- 気にしすぎ
- 真面目すぎ
- 学級員タイプ
- 頑張りすぎ
と、言われるような人は、その典型例です。
このように、完璧主義な人は「割り切る」事ができず、極端な思考で物事を判断してしまう傾向があります。
そして、自身が極端な思考であることに気がつけていない場合が多いです。
その②:何かと期待してしまう
完璧主義な人は、何かと「期待してしまう」傾向があります。
完璧主義の人は、頭の中で、完璧なシナリオを描いています。
「こうあるべきだろう。」
「こうするのが普通だよな。」
「こうしなきゃいけない。」
このような、シナリオを組み立てます。
そして、
- 自分も、
- 他人も、
- 物事も、
「予想通りに、事が進むだろう。」と「期待」してしまいます。
完璧主義の人は、思い通りに事が進まなかった時に、その対象となる者に「怒り」の感情が湧きます。
- 何で上手くいかないの?
- 普通に考えたらそうするでしょ?
- それやってくるのが当たり前じゃん。
- そんなのもできないの?
このように、心の中で「なんで思い通りにいかないんだ。」という怒りの感情が湧いてきます。
しかし、物事の大半は予測できません。
- 自分などの内的な要因
- 環境といった外的な要因
その2つが複雑に絡まって、予測と反した結果になることは良くあることです。
他人に期待してしまうのも同じです。
人は生まれた環境も、育った環境も違います。
あなたにとっての当たり前であっても、その人にとっては当たり前ではありません。
このように、完璧主義の人は、何かと期待してしまう傾向があります。
自己否定をすると、自己肯定感が下がり、物事が長続きしなくなります。
その③:使命感や固定観念をつくる【べき、いけない】
完璧主義の人は、無意識に「使命感」や「固定観念」を作り上げてしまいます。
何かと期待して、割り切る事ができない原因が「固定観念」によるものです。
簡単に説明すると、その人の「あたりまえ」や「価値観」の事です。
- 〜するべきだ。
- 〜しなきゃいけない。
- 〜するのがあたりまえ。
- 〜するのが普通。
よく地方出身者の方が、標準語だと思って使っていた言葉が、その地方だけの方言だったことに気づいて、驚く。という場面があります。
その人の認識では「その言葉は、日本人全員が使っているものだ。」という事になります。
こういった「あたりまえの認識の違い」は、日常的によく目にします。
完璧主義の方は、その認識の違いを受け入れる事ができません。
自分が正しいと思い込み、自分の価値観と違う人を「否定」する傾向があります。
そして、自分も価値観通りにならなかった時は、自己否定するようになります。
- 「全然ダメだ。」
- 「やってしまった。」
私も良くあります。
健康を第一に考えていた私は「12時」まで、起きてしまった自分を責める事がよくありました。
「うわ、またこんな時間まで起きてしまった。」と。
「固定観念」や「使命感」に支配されると、反した行動をとってしまった時に、それが「罪悪感」になって、あなたを襲ってきます。
繰り返しになりますが、完璧主義の方は「使命感」や「固定観念」に支配されて、それに沿わない自分を責める傾向があります。
その④:挑戦や行動を避けるようになる
完璧主義の方は、完璧が故に「自ら挑戦すること」避けるようになります。
行動や挑戦は、現実の自分の能力を確認する事ができる行為です。
つまり、行動すれば、本来の自分の能力がもろバレしてしまいます。
完璧主義の方は、理想や目標が高すぎる傾向があります。
そこで「本来の自分」と「完璧な自分」のギャップを受け入れる事ができなくなります。
その結果、失敗を恐れて「挑戦」や「行動」をやめてしまいます。
言い方を変えると、本気を出さなくなります。
いや、本気出しているんですけど?
分かります。
たしかに、本気を出していないという言葉には語弊があるかもしれません。
しかし、本気を出さない状況を継続していると、本気の出し方が分からなくなっていきます。
なので、本人は本気を出しているつもりでいても、どこかでメンタルブロックがかかり、最大限の力を発揮する事ができていないケースが多いです。
本気の出し方、知らないでしょ?
はぁ?俺が本気でやってないっていうんですか?
“やっていない”んじゃなくて”できていない”んだよ。
※引用:漫画『呪術廻戦』(五条悟)の言葉
このように、完璧主義の方は、現実の自分と向き合うのが怖くなり、本気を出し方を忘れてしまいます。
その⑤: 他人に価値観を押し付ける
完璧主義の方は、他人に価値観を押し付けてしまう傾向があります。
何事も白黒はっきりさせないと、気が済まないからです。
完璧主義には、「許容」という言葉はなく、一つの正解以外は、全て「間違え」と捉えます。
正解、正解以外か。
このような極端な思考を、自分だけでなく、他人にも強要するようになります。
真っ白でない人を全て、黒と見なすようなものです。
実際には、
- 白よりの黒
- 黒よりの白
- 中間のグレー
など、細かく分ける事ができるはずです。
そういったものを「許容する」臨機応変さが、完璧主義にはありません。
すると、自分以外の考えを持つ人を「敵」と決めつけ、その人を攻撃してしまいます。
- 何でできないの?
- 普通はできるでしょ?
自分を基準にし、他人にも同じ基準を求めてしまいます。
よく「自分以外の人は、みんな自己中心的だ。」と思い込む人がいます。
これを心理学では「ナイーブ・シニシズム」と言います。
こういった方も、完璧主義的な傾向が非常に強いです。
繰り返しになりますが、完璧主義の方は、自分の極端な価値観を、他人にも押しつけようとしてしまいます。
完璧主義に陥る2つの原因
その①:教育
完璧主義に陥る原因に「教育」があります。
誰もが聞いた事のあるフレーズではないでしょうか?
小さい頃に「夢」の素晴らしさを教え込まれ、作文まで書いた方もいるかもしれません。
もちろん、夢を持つことは素晴らしいことには変わりありません。
私自身も「夢」はあります。
しかし、この「夢」という思想が、自己肯定感を下げてしまう原因になっているのも事実です。
「夢」というものは、崇高なものでなければいけないという価値観が蔓延っています。
努力洗脳
- 努力している人を善とし、
- 努力していない人は悪だ。
と、捉える考え方です。
つまり、努力していない自分を認める事ができず、「努力しなければいけない。」と思い込んでしまう事を言います。
本来、夢というのは、自ら目指したいと思って掲げるものです。
決して、他人に言われて掲げるものではありません。
他人に言われて夢を掲げると、
- 本当にやりたいことではなかったり、
- 努力しないと自分を認める事ができなくなったり、
してしまいます。
こういった、努力洗脳が蔓延すると、努力しない人たちは馬鹿にされ、差別される対象になってしまいます。
私自身、努力洗脳に陥っていた頃は、努力しない人をバカにしていた時期がありました。
でも実際は、
- 楽したい!
- 遊んで暮らしたい!
という「夢」でも良いはずです。
このように、「崇高な夢を持たなければいけない。」という思想は、「努力しないといけない。」といった価値観を蔓延させ、完璧主義を作り出してしまいます。
その②:毒親
完璧主義に陥る原因に「毒親」があります。
毒親について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
毒親に育てられると「自分のため」に生きるのではなく「親のために」生きる子供になります。
- 親の期待に応えなければ
- 親の思い描く子供にならなければ
- 親が求める人にならなければ
- 親が喜ぶ大人にならなければ
- 親の理想の子供でいなければ
と、目的が”自分”ではなく”親”になっている方は、非常に危険です。
「期待に応えなければいけない。」という洗脳をかけられると、親の期待に応えられない自分を認める事ができなくなります。
今の私は全然ダメだ。
もっと、良い成績を取らないと、親に認めてもらえない。。
私は、まさにその状態に陥っていました。
別に親のために生きてないし大丈夫でしょ。
わかります。
しかし、そうとも言えません。
今、あなたが持つ価値観の中には「親の価値観」が大半を占めています。
客観的に見れば、明らかに可笑しい価値観でも、それを「あたりまえ」だと、捉えてしまっている方も非常に多いです。
もし親が
- 「弱みを人に見せてはいけない」
- 「絶対に失敗をしてはいけない」
という教育をしていたなら、危険です。
これは、完璧主義的な思考になります。
このように、今のあなたのパーソナリティ(人格)を形成しているのは、親の価値観が大半です。
繰り返しになりますが、毒親は完璧主義的な思考を子供に植え付けてしまう場合があります。
もし、あなたの親が毒親であるならば、早めに対処することをおすすめします。
毒親を対処したい方はこちらの記事をご覧ください。
人間の心理が完璧主義を作り上げる
人間は「肩書き」を好む傾向があります。
これは、人間の本能なので仕方ありません。
- バターと「北海道産バター」
- コシヒカリと「魚沼産コシヒカリ」
- チーズと「イタリア産のチーズ」
- コーヒーと「コロンビア産のコーヒー」
- 「アメリカ産の牛肉」と「国産の牛肉」
恐らく、前者よりも後者の方が「美味しそう!」と、感じるのではないでしょうか?
これは心理学では「ハロー効果」と呼びます。
商品の周辺情報を知ることにより、商品自体の価値を高く見積もってしまう効果です。
- 東大出身の人
- ハーバード出身の人
という経歴を聞けば、「すごい人なんだ。」と感じるのも、この「ハロー効果」です。
その結果、「肩書き」や「表面的な外面(見栄え)」を良くすることに一生懸命になる人が非常に多いです。
- 写真の加工
- 肩書きの加工
承認欲求を満たす目的で、「肩書き」や「見栄え」に囚われると、徐々に完璧主義へと変貌していきます。
極端な思考は「否定」の占める割合が多い
極端な思考は「自己否定」に陥る確率が圧倒的に高いです。
なぜなら、100点以外の自分を許す事ができないからです。
99点であったとしても、取れなかった1点を悔やみ、0点と同じに考えてしまいます。
ストイックって、良いことじゃないの?
分かります。
たしかに、ストイックな方は尊敬に値します。
しかし、世の中には「ストイック」な思想を持ちながらも、行動が追いつかない自分に、絶望してしまう人もいます。
私は何でこんなこともできないんだ。
全然ダメじゃないか。
理想が遠すぎる。
このように、焦りを感じ、心に余裕がなくなり、現状の自分を否定し続ける人がいます。
私もその1人でした。
見えない何かに怯え、
「このままじゃいけない。」と強迫観念に駆られ、
誰かに行動させられているのと同じです。
このように、極端な思考を持っていると、現状の自分を肯定する事ができなくなります。
「完璧」ではない前提で「完璧」を目指せば良い
何事にも期待せず、「上手くいかないかもしれない。」という前提に立って、行動してみましょう。
期待しなければ、自分や、他人に失望する事もないからです。
- 上手くいかない前提
- 失敗する前提
- 最悪の想定
- 不完全な前提
- みんな違う前提
このように、「自分の能力ではどうしようもない事は期待しない」という前提に立ちましょう。
失敗前提とか、やる気あんの?
分かります。
たしかに、「失敗を前提に考える=本気ではない。」と思うかもしれません。
しかし、最悪の想定ができるからこそ、見落としていた穴に気づく事ができます。
失敗前提だからといって、
「失敗してもいいやー。」と、投げ出している訳ではありません。
失敗前提に立つと、
どうせ失敗するんだから、悔いが残らないように全力でやってみよう!
と、思えるようになります。
完璧主義の方ならば「悲観的に捉える」ことは得意なはずです。
あとは、
「失敗するからやらない。」
ではなく
「失敗するからこそ思い切ってやってみる。」
といった、スイッチに切り替えて見ることが大切です。
だって、「どうせ上手くいかないんですから!」
上手くいかなかったからと言って「無駄」であるわけではありません。
上手くいかなかった経験があるからこそ、改善する事ができ、また走り出す事ができます。
この回数を増やしていき、最終的に完璧にすれば良いだけです。
世界初の有人動力飛行に成功したライト兄弟は、飛行に成功するまで、何度も墜落したそうです。
つまり。ライト兄弟は、誰よりも墜落したからこそ、誰よりも早く、飛行に成功できたのです。
あなたが憧れる人も、完璧だったのではなく、完璧ではないところから、完璧と認められるようになるまで、失敗を繰り返したのです。
何事も「60点」くらいでOK!
60点を合格ラインにして、行動回数を増やしていきましょう。
100点を目指しすぎても、その時間が勿体ないです。
「考えている暇があるなら行動した方が早い。」
どこかで聞いた事があるかも知れません。
何度も言いますが、完璧を求め過ぎると、行動できなくなります。
行動したとしても、こだわりが強すぎて、次に進むフットワークが重くなるだけです。
効果のあるダイエット法を3ヶ月間調べている時間があるなら、とりあえず運動してみたり、食事を変えてみたりして、改善を繰り返した方が圧倒的に効果がでます。
調べている3ヶ月の間に、効果は出ているでしょう。
3ヶ月調べて決めたダイエット法が、自分に合っていなかったら尚更、やる気が無くなってしまいます。
完璧を求めれば求めるほど、効率が悪くなり、一向に、目標に近づく事ができなくなります。
そして、60点でもとりあえず「やってみる。」ことから始めてみてください。
上手くいかなかったらどうするの?
分かります。
私も思いましたし、全ての方が抱く疑問だと思います。
簡単な話です。
失敗したら改善すれば良いだけです。
行動しなければ、改善することにすら気がつけません。
行動して、
- うまくいけば、継続し、
- 失敗すれば、その発見を元に、改善をする。
これが、最も効率的に目標に近づく方法です。
このように、60点を合格ラインにして、トライアンドエラーを繰り返していきましょう。
他者比較よりも自分比較が大切
そんなこと言っても、憧れる人と同じようなことできないよ。やっぱり、才能が違うんだわ。なんか、やる気なくなってきた。
すごく分かります。
私も、そうでした。
しかし、憧れている人も同じように「つまづいては克服」を繰り返して、今の習慣ができたのです。
初めから、憧れる人と同じことができないのは、当たり前です。
憧れる人がそうだったように。
まずは、他者比較をやめて、自分の過去と比較していきましょう。
他者と比較すると、本来の自分を見失います。
誰しも他人と比較してしまう事はあるでしょう。
私もあります。
他人と比較してしまうと、せっかくの「個性」や「特徴」が、「強み」や「弱み」といった優劣に変わってしまいます。
優劣はその人を狂わせてしまいます。
- 人よりも優れていれば、調子に乗ってしまう。
- 人よりも劣っていれば、落ち込んでしまう。
人と関われば、上には上が存在することを認識します。
どんなに足が速い人がいても、ウサインボルトよりは遅いでしょう。
もし、物凄く足が速くても、ウサインボルトが親友だったら「私はそんなに足速くないかも。」と、思ってしまうかもしれません。
すると、本来は「足が速い。」という強みがあっても、それに気づく事ができなくなります。
他者と比較していれば、自分の強みに気づけず、自分を否定してしまうでしょう。
「わたしに取り柄なんてない。」と。
あなたに取り柄がないのではなく、他者との関わりの中で、取り柄に気づくことができていないだけです。
他者と比較していると、他者に振り回されて、ただただ、メンタルを消耗していくだけです。
自分の人生を自分のために生き、目的に近づきたいのであれば、まずは「他者と比較すること」をやめましょう。
そして、「自分の過去」と比較するようにしましょう。
すると、
- 友達よりも能力が低い自分を否定する事がなくなります。
- 反対に、過去よりも成長している自分を肯定する事ができるようになります。
繰り返しになりますが、他者比較から自分比較に切り替えていきましょう。
「日記」で小さな成長を実感できる
日記を書くと、自分の小さな成長も実感する事ができます。
日記は、自分自身を客観的に見る行為を言います。
他人と比較していると、自分の小さな成長に気づく事はできなくなります。
特に、完璧主義の方が他人と比較したら「自分にはこれが足りない。」と、無いものばかりに目を向けてしまうでしょう。
私もそうです。
完璧主義な方は、常に「ないものねだり」をしてしまう癖があります。
しかし、「ない」状態の方があたりまえです。
コップに半分の水が入っている様子を見て、
- 「コップに半分水が入っている」
- 「コップに半分しか水が入っていない」
- 「コップに半分も水が入っている」
と、捉えるのは、その人次第です。
「満タンに入った水」を持った他人と比較すれば、「コップに水が半分しか入っていない」と悲観してしまうのも仕方ありません。
日記を書いて、過去の自分と比較し、成長を実感することで、
「以前は、コップに水が少ししかなかったのに、今は、半分も入るようになった!」
と、現状をポジティブに捉えることができるようになります。
なので、完璧主義な方こそ、日記を習慣化させて欲しいと思います。
SNSは「他者比較」を加速させる
SNSは「他者比較」を加速させるツールなので、使用には気をつけましょう。
人間は承認欲求の塊です。
情報を自ら発信する事ができる現代では、SNSは、承認欲求を満たすための最強のツールになっています。
- いいねが欲しい
- よく思われたい
- 羨ましいと思われたい
こういった、願望を叶えてくれるのがSNSです。
反対に、SNSを見ている側の人は、
- この人いいなぁ。
- 楽しそうだなぁ。
- 幸せそうだなぁ。
- 羨ましいなぁ。
といった「嫉妬」に近い感情が芽生えます。
この「嫉妬」が「他者比較」へと誘導します。
「他者比較」は、自己否定を促進させます。
- この人いいなぁ。わたしなんて…
- 楽しそうだなぁ。わたしなんて…
- 幸せそうだなぁ。わたしなんて…
- 羨ましいなぁ。わたしなんて…
このように、他者の幸福を見ると、すぐに自分の現状と比較してしまうのが人間です。
クリスマスにインスタのストーリーを見て、
「いいな、楽しそうだなあ。俺にも彼女がいたらなああああ。。」と、自動的に、自分の現状と照らし合わせてしまうのと同じです。
誰だって、隣の芝生は青く見えてしまうものです。
実際は、羨ましがられる投稿をすることに必死な人の方が、不幸である場合が多いです。
ただ、写真や文章ではそういったことも伝わらないでしょう。
他者と比較して、その都度、落ち込んでしまう方は、SNSを控えた方が、自分のためになります。
特に、完璧主義な方は、理想の人の完璧な部分にしか意識が向かなくなり、現状の自分に絶望してしまう傾向があります。
憧れは理解から最も遠い感情だよ。
※引用:漫画『BLEACH』(藍染惣右介)の言葉
SNSは、華やかな部分だけを切り抜いて、投稿しているだけであり、決して、華やかな生活を四六時中送っている訳ではありません。
他者と比較してしまう完璧主義な方は、少しずつで良いので、SNSから離れる時間を増やしましょう。
SNSを見て、落ち込んでしまった時は「現実とは違うんだ。」と、自身を納得させましょう。
情報を鵜呑みにしてはいけない
情報を鵜呑みにすると、自己否定しやすくなるので注意しましょう。
人間は極論が大好きで、メディアもそれを理解しているからです。
メディアは、読者に読んでもらうことだけに必死になります。
内容を誇張するのはあたりまえ。
クリックしてもらうためならば、極端な主張もするでしょう。
タイトルと記事の内容が、全然違うという経験をした方もいるのではないでしょうか?
まず、タイトルだけで判断するのはやめましょう。
そういった情報に惑わされていると、必ずどこかで矛盾が発生します。
そもそも物事に、正解はないので、答えを一つに絞ろうとする完璧主義な方は、情報に振り回されやすいです。
ダイエットの方法でも、
- 運動はしなくて良いと言ったり、
- 食事制限をしなくても良いと言ったり、
- 油は摂っても良いと言ったり、
- 糖質は摂っても良いと言ったり、
沢山の主張があると思います。
結論を言ってしまえば、どの主張も正解であり、不正解でもあります。
いちいち、全てに反応していると、どれを選択すればよいか分からなくなっていきます。
実際、
- 適度に運動して
- 適度に食事を制限して
- 適度に糖質を減らし
- 適度に油を減らせば
簡単に痩せる事はできます。
全てを適度に取り組むことが、最も効果的でしょう。
と言った極論に、その都度飛びついてしまうと、メンタルを消耗させてしまいます。
自分がやっていることと、逆の極論が来た時には、自分を否定しかねません。
そもそも正解などはなく、誰もが個人の利益のために情報を流しています。
これは、私自身もそうです。
情報に依存するのではなく、複数の情報から自分で判断して、取り組んでみましょう。
「分かっていてもできない。」そんな自分も認めてほしい。
100点じゃなくても良いとわかっていても、なかなか上手くいかない…
物凄く分かります。
私もそうでした。
それでも、自分を否定する事だけは、絶対にやめましょう。
自己肯定感を下げてしまうと、自分に余裕がなくなり、負のループに陥ってしまうからです。
- また、予定通り行かなかった
- また、こんな時間まで起きてしまった
- また、食べてしまった
- また、ゲームをしてしまった
- また、遊んでしまった
どんなに、自分が「怠惰」で「愚か」に見えても、自分を否定するのはやめましょう。
ダメな自分を認めてしまうなんて、甘すぎるのでは?
分かります。
私自身、その壁を乗り越えるまでに、かなりの時間がかかりました。
しかし、「弱い自分」を否定してしまえば、一向に、自己肯定感を上げる事はできません。
自己肯定感が低ければ、完璧主義を治す事はできません。
自己肯定感は「これでも良い。」と、思えるかどうかです。
これでも良いと思えるからこそ、失敗を恐れず行動する事ができるのです。
全ては
- 上手くいかない自分に気づいて
- 「そんな自分も仕方ない。」と認めて
- 「もう一回、やってみよう!」と手放す
これを繰り返すだけです。
繰り返しになりますが、上手く行かなくても、自分を否定するのはやめましょう。
まとめ
以上、今回は「自己肯定感の低さと完璧主義の関係性」について解説しました。
今回の内容をまとめると
- 完璧主義の人は、自己肯定感が低い特徴があります。
- 完璧主義の人は、何かと「期待」してしまい、割り切る事ができません。
- 完璧主義の人は、固定観念で自らの行動を制限し、他人に価値観を押し付けてしまいます。
- 完璧主義は「教育」と「毒親」が原因です。
- 人間は「肩書き」や「極論」が大好物です。
- 「肩書き」や「極論」は、人間を完璧主義へと変貌させます。
- 何事も上手くいかない前提で、行動してみましょう。
- 60点を合格ラインにして、後から完璧を目指していきましょう。
- 他者比較をすると完璧主義に陥りやすいです。
- 自分の過去と比較し、小さな成長を実感しましょう。
- おすすめは「日記」を書くことです。
- SNSは他者比較を促進させる悪魔のツールですので、使用時間を減らしましょう。
- ネットやメディアの情報を鵜呑みせず、自分で判断して行動しましょう。
- この世に「答え」は複数存在し、「正解」などはありません。
- 「分かっていてもできない。」そんな自分も認めてあげてください。
- 罪悪感を感じては、一向に自己肯定感は高まりません。
- 色々考えるのは、自己肯定感を高めてからが良いでしょう。
完璧を求めてしまうのも仕方ありません。
「情報」を断って、意識を外ではなく自分(内)に向けた方が良いでしょう。
ネットで他人と繋がれる便利な時代ですが、その分、他者に「嫉妬」しやすい時代でもあります。
SNSの開き過ぎには、くれぐれも注意しましょう。
また、完璧主義を治すために「無条件にあなたを認めてくれる人と関わる」というのも一つの手になります。
もしくは「メンタルコーチ」と定期的に話すのも良いでしょう。
まずは、完璧主義を撃破するためにも、自己肯定感を上げてみましょう!
自己肯定感の高め方を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
あなたの親は毒親ですか?
もし、自分の親が毒親であるならば、早めに対処することをおすすめします。
毒親は、あなたの「パーソナリティ(人格)」を歪ませる一番の原因です。
適切な対処をするために、
まずは、毒親の種類や特徴について詳しく知ることから始めてみましょう。
「毒親の対処は何をすれば良いのかわからない」
そんな方は、こちらの記事をご覧ください。
毒親の対処法について幅広く解説しています。
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