✔︎本記事の読者
- 自己肯定感って、よく聞くけど何なの?
- 自己肯定感が低い人って、どんな人?
- 自己肯定感が低いと、何が問題でもあるの?
- 自己肯定感を高めると、良いことあるの?
こういった疑問に答えます。
自己肯定感の意味を知りたい方もいれば、
自分が自己肯定感が低いのか、高いのか、知りたい方もいると思います。
もしかしたら、自己肯定感が低くて悩んでいる方もいるかもしれません。
近年、「自己肯定感」という言葉が注目されています。
自己肯定感が低いという人が急増し、社会的な問題にもなっています。
- 多くの成果を出す人は自己肯定感が高く
- 何をやっても上手く行かない人は自己肯定感が低い
だからこそ、企業の採用では「自己肯定感」という概念をとても重要視しています。
いったい、自己肯定感とはどういったもので、高い人や低い人にはどんな特徴があり、どんなメリットデメリットがあるのでしょう。
✔︎本記事の内容
- 自己肯定感とは
- 自己肯定感が低い人の特徴
- 自己肯定感が高い人の特徴
- 自己肯定感が高いメリット
- 自己肯定感が低いデメリット
- 自己肯定感を高めるためには
- 自己肯定感を低下させる原因
- 自己肯定感を低下させる3つの敵
- まとめ
✔︎著者の経験
自己肯定感を最底辺から最上級にした私が、自己肯定感について、めちゃくちゃ分かりやすく解説していきます。
※意味だけ知りたい方は「自己肯定感とは」をご覧ください。
自己肯定感とは
自己肯定感とは、「自分という存在には価値がある」と、文字通り自己を肯定する感覚のことを言います。
皆さんが知っている言葉で説明すると、自己肯定感とは【自信(自分を信じること)】の事だと思ってください。
ありのままの自分を認め、尊重し、肯定することで、自己肯定感は高まります。
「自分という存在には価値があるって、ちょっと分かりにくいな。」と、思う方もいるかもしれません。
たしかに、「自分には価値がある」という言葉では、想像がしづらいのではないかと思います。
私なりに分かりやすく解説すると、
自己肯定感とは「何かあるわけでもないけど、そんな自分でも認めることができる」ことを言います。
「自分には価値がある!」といった単なるポジティブ精神で捉えると、自己肯定感の本質的な意味を理解することはできません。
このような誤った解釈をすると、
「ポジティブになれば良いのか!」と考えてしまい、上手くいかず、途中で挫折してしまいます。
「どんな自分でも受け入れられる!」という、本当の意味での強さこそ、自己肯定感の本質といえるでしょう。
つまり、本当の「強さ」とは、ポジティブに向かう推進力ではなく、何があってもネガティブに陥らない反発力の事を言います。
あなたの周りには「普段は、ものすごく明るいのに、何かあった時に深く落ち込んで、立ち直れない人はいませんか?」
ポジティブ度が強くても、精神的に脆い人は存在します。
本当に自己肯定感の高い人は、あらゆる逆風に見舞われても、ネガティブになりにくく、精神的に安定した人のことを言います。
繰り返しになりますが、自己肯定感は、何もなくても、自分の存在を受け入れることができる感覚のことを言います。自己肯定感の高さは、ネガティブにならない強さと同じです。
自己肯定感が低い人の特徴
その①:他人の意見に左右される
他人の意見を全て鵜呑みにして、右往左往してしまう人の事です。
自己肯定感が低い人は、自分の意見を信用できません。
人は、自分の意見が信じられない時、他人の意見を信じるようになります。
- 「自分が考えても、どうせ合ってないし」
- 「自分が考えても、どうせ上手くいかないし」
その結果、他人の意見や情報を一切疑わず、全て飲み込んでしまうのです。
その中に、嘘や騙しという毒が混ざっていることもわからず、飲み込んでしまいます。
あなたの周りには、知識は詳しいけど、その情報を裏付ける理由を説明できない人はいませんか?
- 「テレビで言ってた」
- 「ニュースで言ってた」
- 「ネットで見た」
- 「友達が言ってた」
これは、情報を鵜呑みにするタイプになります。
繰り返しになりますが、自己肯定感が低いと、自分の意見を信じることができず、他人の意見を全て鵜呑みにしてしまいます。
※特に、身分が高い人、専門家、芸能人といった権威のある人の情報
その②:自分の意見を主張できない
自分の意見を主張することに恐怖を覚える人の事です。
何度も説明しますが、自己肯定感が低いと、自分の意見に自信が持てません。
それは、他人に否定された経験の積み重ねによるものです。
「これを言ったら否定された」
→「主張すると否定される」
否定される恐怖があると、自分の意思を外に出すことができなくなります。
- 「否定されたらどうしよう。」
- 「これを言ったら機嫌悪くなるかな。」
- 「私の意見なんてどうせ間違ってるしなぁ。」
このように、自分の意見を伝えることよりも、自分の意見がどう思われるかで、頭がいっぱいになります。
私もそうでした。
「発言したら殴られた」
幼い頃の経験から、自分を主張するのが怖くなり、「他人の求める答え」を探るようになりました。
このように、自己肯定感の低い人は、否定される恐怖から自分の意見を主張することができなくなります。
その③:相手の話を素直に受け止められない
相手の好意的な言葉を素直に受け止められず、相手の意見を否定してしまいます。
自己肯定感が低い人は、自分の可能性に蓋をして、殻に閉じこもっているような状態です。
褒められても、「どうせお世辞なんだろうな。」としか捉えられず、素直に受け取ることができません。
- 「今日のプレゼンよかったよ!」
- 「いえいえ全然です。」
- 「今日調子良さそうだね!」
- 「いえいえ全然です。」
- 「今日のアレよかったよ!」
- 「いえいえ全然です。」
これは、日本人の「謙遜」という相手を建てる素晴らしい文化でもあります。
相手を建てる際に、自分を否定してへり下ることを「謙遜」といいます。
しかし、
- 相手はあなたを褒めています。
- あなたは自分を否定しています。
つまり、相手の意見を否定しているのと同じです。
褒める側は、素直に「ありがとうございます。」と、感謝された方が気持ちが良いはずです。
このように、自己肯定感が低い人は、相手の好意を素直に受け取ることができず、否定してしまう傾向があります。相手を想いやれるほど、心に余裕がありません。
相手の意見を否定する「謙遜」を捨てて、素直に受け取る「謙虚」さを持ちましょう。
その④:自己否定・自己犠牲をする
自分を否定し、自分よりも他人を優先する人の事です。
- 自分に自信がないと、何かあったときに過剰に自分を責めてしまいます。
- 過剰に自分を責める事で、さらに自己肯定感が下がります。
- 自分がやっても上手くいかないと諦め、他者に合わせるようになります。
- 他者の考えに依存し、離れられなくなります。
- 上手くいかなければ、また自分を否定し、もっと身を削るようになります。
このように、自己否定と自己犠牲の連鎖は、破滅へ突き進むことになります。
自己肯定感が低いと、誰かに依存しないと生きていくことができなくなります。
- 依存先がブラック企業ならば、長時間低賃金重労働で働かされてしまい、正当な対価を貰えていないことに気がつけません。
- 依存先が毒親ならば、無理矢理にでも、自分を親の理想に近づけようと頑張ります。
- 依存先がダメ男ならば、自分を受け入れてくれる男に尽くし、お金を貢ぐようになります。
自分の存在意義を他人に握らせてしまい、自分自身はそれに気がつくことができません。
気づいた時には、その沼から抜け出すことができなくなっています。
このように、自己肯定感が低い人は、自分の身を削ってでも相手を優先させてしまいます。
その⑤:物事を全てネガティブに捉える
物事を全てネガティブに捉えてしまう人の事です。
自己肯定感が低い人は、ネガティブな側面でしか物事を捉えることができなくなります。
- 「どうせ上手くいかない」
- 「わたしには才能がないから」
- 「今日は調子が悪いから」
- 「なんか最近ツイてない」
- 「時間がない」
- 「自信がない」
- 「お金がない」
- 「やる気がない」
- 「初心者だから」
このように、ネガティブな側面に目を向けて、行動しない言い訳を探すことに必死になります。
あるのは「現象」だけです。
- それを良いと捉えるのも、
- それを悪いと捉えるのも、
その人次第です。
悪い面で捉えてしまうことは、仕方のないことでもあります。
幼い頃に、行動しても誰からも認められる経験がなかったからです。
私もそうでした。
親に否定されて続け、自分の意思を捨て、小学生ながらに「世の中ってこんなもんだよな。」と、諦めたのを今でも覚えています。
- 高校の頃は、前に出ようとする人を見て「馬鹿だなぁ。」って思ったり、
- 先生に反抗する生徒を見て、「愚かだなぁ。」と思ったりしていました。
しかし、これは「悪い面」しか見てない証拠です。
- 前に出ようとすることは「批判されることを厭わない精神力がある」とも見て取れます。
- 先生に反抗する生徒は「自分の意思を持って相手に伝える強さを持っている」とも見て取れます。
どう捉えようと現象は変わらないので、どうせなら何事も良い面を見た方が精神的に安定します。
繰り返しになりますが、自己肯定感が低い人は、物事の悪い側面しか見ることができず、何事もネガティブに捉えてしまう傾向があります。
その⑥:受動的になる
自分で意思決定できず、人の指示がないと行動できない人の事です。
自分の意思に自信が持てないと、他人の命令で動くことしかできなくなります。
「どうすればいいのか分からない。」
これは、社会人になってから致命的な事に気が付くでしょう。
今まで、いかに
- 「自分の頭で考えてこなかったか」
- 「自分の意思で決断しなかったか」
痛感すると思います。
これは、教育上の問題なので仕方ありません。
なので、とにかく誰よりも知識が多ければ、良い成績を取り、良い学校に行き、良い企業へと就職できるようになります。
「正解のある問いに答える」のが学校教育になります。
→求められるのは「良い回答」
なので、知識を沢山保有しても、運用することができなければ、結果は出ません。
自ら課題を見つけ、改善し、それを検証する。また、分析して、課題を見つける。
全てを自分の頭でできる人が結果につながります。
「正解のない問いに答える」のが社会人です。
→良い問いが求められる
このように、学校生活では、自己肯定感の低さが問題になる事はありませんでした。
しかし、社会人では、自己肯定感が仕事のパフォーマンスに直結します。
そこで初めて、自己肯定感の低さが問題になってくるのです。
繰り返しになりますが、自己肯定感が低いと「指示待ち人間」になる傾向があります。
自己肯定感が高い人の特徴
その①:他人の意見に流されない
他人の意見を受け入れながらも、自分の頭で考えて意思決定することができる人の事です。
自分の意見に自信があるため、他人の意見に左右されることがありません。
- 「あの人はこう言ってるけど、話の辻褄が合わないな。」
- 「この情報は理由が裏付けされているし、信用に値するな。」
このように、情報を受け取るときに必ず「本当にそうなのかな?」と、自分の頭で思考する時間を設けます。
ここまで読んだ方の中には、もしかしたら「何でも批判的だと、情報が入らなくなるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
分かります。
たしかに、情報に批判的になりすぎるとと、何一つ情報が入らず、新しいものを受け入れにくくなります。
しかし、本当に自己肯定感が高いと呼ばれる人は「一度、情報を全てを受け入れる」強さがあります。
一見、「この話、絶対に間違ってるんだよなぁ。」と思っても、まずは全てを受け入れます。
すると、「話を聞いてみたら、裏付けもされてるし、これは信用できる情報だ。」と、気づけることもあるでしょう。
このように、本当に自己肯定感が高い人は、情報を全て受け入れて、自分なりに咀嚼し、信用できると判断した情報を飲み込みます。そして、信用できないと判断した情報を吐き出します。
その②:自分の意見を尊重する
自分の意見を尊重し、人前でも臆することなく主張することができる人の事です。
自分の意見に自信を持っていれば、否定を恐れず発言することができます。
主張して否定されることよりも、主張しないで後悔することの方が失敗だと理解しているからです。
否定があればあるほど、自分の意見を補強する箇所が見つかり、より強い意見へと生まれ変わります。
このように、自己肯定感が高い人は、否定された方がお得だと捉えます。
なので、積極的に否定されに行きます。
その③:相手の話を素直に聞く
相手のアドバイスや意見を素直な受け入れることができます。
自己肯定感が高い人は、どんなに攻撃されようとも自信を失うことがありません。
そのため、相手からのアドバイスや、意見を客観的に受け入れることができます。
自己肯定感が低い人は、アドバイスや意見を言われると、
- 「また攻撃されている」
- 「私を否定してきている」
と、防衛本能が出てしまい、相手の意見を遮断してしまいます。
こういった人に、どんなに良いアドバイスをしても、全く意味がないということが分かるでしょう。
反対に、自己肯定感が高い人は、相手の批判的なアドバイスであったとしても、ポジティブに捉えることができます。
- 「なるほど。私のココを直せば良いのか。」
- 「たしかに、そこは見落としてた!」
- 「その考えも一理あるな。」
このように、素直に受け取ることができるのも、自分を攻撃しても大丈夫なメンタルと、そもそも攻撃ではないと捉えることができているからです。
繰り返しになりますが、自己肯定感が高い人は、批判的な意見も客観的に捉えて、受け入れることができます。
その④:自己肯定・自己優先をする
自分を肯定し、最優先に考えて行動することができる人の事です。
自分に自信があれば、「他人のため」に人生を生きるのではなく、「自分のため」に人生を生きることができます。
なぜなら、自分のことをよく知っているからです。
- 自分が何に楽しさを感じるのか?
- 自分が何に苛立ちを感じるのか?
自分のことが分かれば、事前に対策を打つことも、事後に対処することもできます。
- メンタルが崩れる前にその場から逃げること。
- メンタルが崩れた後に修復すること。
どちらも、セルフで行うことができます。
- 自分のことを客観的に理解しているから、メンタルを安定させることが可能になります。
- メンタルを自分で安定させれば、他人に感情を依存する必要がなくなります。
- 他人に感情を依存しなければ、騙されることも、狂わされることもなくなります。
家電製品を自分で治すことができれば、業者に修理してもらう必要がないのと同じです。
悪徳業者に引っかかるリスクはありません。
他人に振り回されない人生は、驚くほど体が軽くなります。「こんなに頑張らなくても良いんだ。」と、びっくりするはずです。
私もそうでした。
繰り返しになりますが、自己肯定感が高い人は、自分を知っているからこそ、自分をコントロールすることができます。
自分をコントロールすることができるからこそ、自分を優先することができます。
その⑤:物事を全てポジティブに捉える
何事もポジティブに捉えることができる人の事です。
自己肯定感が高いと、どんな事でもプラスに変換する能力があります。
- 否定されたら、強く作り直すチャンス
- 失敗したら、成功する確率が上がる
- 攻撃されたら、嫉妬されている証拠
- 体調を崩したら、勉強時間が増える
- 雨が降ったら、家でしかできない遊びをする
このように、一般的に「ピンチ」と呼ばれるような状況でも、自己肯定感が高い人は「チャンス」と捉える傾向があります。
「落ち込む時は、思いっきり落ち込んだ方がスッキリすることもあるよ。」と思う方もいるかもしれません。
わかります。
たしかに、思いっきり落ち込むと、かなりスッキリすることもあります。
しかし、全てに落ち込んでいたら、メンタルが安定しません。
落ち込む事は、何一つ悪くありません。
ただ、落ち込むべき問題でもないことを、その都度、落ち込んでしまうのは、メンタルを消耗させるリスクになります。
このように、自己肯定感が高い人は、落ち込んでしまうことは、思いっきり落ち込んで、切り替えます。しかし、それ以外の落ち込む必要のないものは、無理に落ち込みません。
繰り返しになりますが、自己肯定感が高い人は、ピンチをチャンスと捉える癖があります。
その⑥:能動的になる
目標設定をしたり、課題を見つけたりを全て自分の意思で行動できる人の事です。
自ら行動できる人は、自己肯定感が高いと言えます。
行動の原動力は、自己肯定感だからです。
自己肯定感は、車で言うガソリンのようなものです。ガソリンが多ければ多いほど、車は遠い距離まで進むことができます。
自己肯定感は、エネルギーとなり自らの背中を押して行動を促進させることができます。
自己肯定感が低ければ、自ら行動することは難しいです。
企業が採用する際に「自己肯定感が高い人」を欲しがるのは、こういった理由です。
反対に、ブラック企業などは、自己肯定感が低く、我慢する力がある人を欲しがります。
文句も言わず、言われた通り働いてくれる人は、ブラック企業からすると、都合が良いからです。
このように、自分で自分の身を守るためにも、自己肯定感の高さは必要になります。
繰り返しになりますが、自己肯定感が高い人は、自ら目標を立て、自ら行動して、自ら課題を解決する力があります。
自己肯定感が高いメリット
その①:精神的に楽になります
感情が安定し、過度に気を遣うこともなくなるので、精神的なとても楽になります。
速度が一定の乗り物ならば、落ち着いて乗ることができると思います。場合によっては、寝ることもできるでしょう。
しかし、ジェットコースターのように、スピードや高さに緩急がある乗り物であれば、落ち着く事はできないでしょう。
このように、感情がジェットコースターだと、精神的に消耗してしまいます。
繰り返しになりますが、感情を一定に保つと、精神的な負荷が軽くなります。
その②:自己成長・他者評価が上がる
自分で考えて行動するため、言われて動くよりも成長速度が速いです。
その結果、成果が出やすくなり、周りからも良い評価を受けやすくなります。
「自分で考えて行動する人」と「命令で動く人」では、
- 思考回数
- 挑戦回数
- 失敗回数
- 分析回数
- 改善回数
に、圧倒的な差が生まれます。
これが、経験値として蓄積されれば、小さな差がやがて、覆すことのできない大きな差へと広がっていきます。
なので、自己肯定感が高い人は成長速度が速く、周りからも評価されやすいです。
※実際、自己肯定感が高い人は、周囲の評価を気にしません。
その③:自分のために人生を生きることができる
自分のやりたいことを優先し、自分のやりたくないことを断ることができます。
- 「断ること」は最も勇気がいることです。
- 「断ること」は最も自分に素直になることでもあります。
「断る」を覚えれば、”自分のため”の人生が動き出します。
その④:幸福度が高まる
自分を優先し、自己選択をする事で、幸福度が高まります。
自分で決断できた事に幸福を感じ、自分で決断したからこそ最高のパフォーマンスを発揮することができます。
自分で決断する事は、人生を豊かにする第一歩になります。
その⑤:他人から好かれる
他人から信頼されたり、好かれたりします。
「主体的に行動する人」は、客観的に見ると、やる気や向上心に満ち溢れている印象があります。
話を素直に聞けて、自分の意見も主張することができるため、信頼もできます。
そういった側面から、自己肯定感が高い人は他人から信頼されやすいです。
自己肯定感が低いデメリット
その①:メンタルを消耗しやすい
常に、周りを意識してしまい、ささいなことで落ち込んでしまいます。
いわゆる「敏感な人」です。
- 「もしかして、嫌われてるのかな?」
- 「もしかして、迷惑かな?」
現実とは乖離した、余計な憶測ばかりが頭の中に飛び交ってしまい、自分で自分のメンタルを消耗させてしまいます。
なので、この思い込みが強すぎると、「妄想」と「現実」の区別がつかなくなります。
- 「あの人は私が嫌いなんだ」
- 「あの人は陰で、私の悪口を言っている」
妄想の現実化は、自分も他人も不幸にする危険な思考です。
自己肯定感を高めて、鈍感になりましょう。
「考えすぎ」は幸せの天敵です。
その②:人や情報に騙されやすい
詐欺やフェイクニュースに騙されやすくなります。
自分を信じられなくなると、他人に全てを依存してしまいます。
「この人が言ってるなら信頼できる」
と、中身を調べないで、思考停止すると騙されてしまいます。
自己肯定感が低い人は、とりあえずよく分からないものには、手を出さない方が良いです。
もちろん、やってみないと分からないこともあるので、そういった場合のためにも自己肯定感を高めることから始めてみましょう。
その③:他人の人生を生きることになる
行動の目的が「自分のため」ではなく「他人のため」になってしまいます。
- 「この人の理想に近づかなければ」
- 「この人に失望されたくない」
- 「私がいないと会社が潰れちゃう」
このように、他人のために行動をすると、その沼から抜け出せなくなってしまいます。
途中で「人生ってこんなもんだよな。」と、割り切る時がくるでしょう。
もちろん、本人がそれで幸せであれば全く問題ありません。
ここまで読んだ方の中には「そんな人生は嫌だ。」と、心から思っている方もいると思います。
そういった方は、ぜひ自己肯定感を高めて、自分の人生を自分のために使っていきましょう。
その④:幸福度が低い
他人に強制され、自己裁量がなくなると幸福度が低下します。
- 人は強制されると反発したくなる「心理的リアクタンス」が発生します。
- また、自分がやりたいことと、自分がやらされていることとが矛盾していると「認知的不協和」が起きて、強いストレスを覚えます。
※「認知的不協和」とは、感情と行動が一致しない状態のこと。
- 「やりたくないけどやる」
- 「やりたいのにやれない」
このように、心理学的側面から見ても、「強制される環境」というのは、幸福度を著しく低下させることが分かります。
自己肯定感が低いと、必然的に「強制される環境」に身を置くことになるため、幸福度が低下してしまいます。
その⑤:成長できず・評価されない
他人の命令でしか動けないと、思考停止してしまい、成長できなければ、評価もされません。
しかし、その原理は「同じ失敗を繰り返さない」ことが前提です。
他人の命令で動き失敗すると
- 「責任に耐えられず、他人のせいにする」
- 「失敗した自分を酷く責めるが、分析はしない」
の、2択になります。
その結果、また同じ失敗を繰り返します。
成果主義の世の中で、同じ失敗を繰り返せば、評価されないどころか周りからの信頼を失う事になります。
「思考する」ことは、効率的に自己成長する方法です。
自己肯定感を高めるためには
その①:否定する人と関わらないようにする
否定してくる人との関わりを断ちましょう。
「自己肯定感が低下させるの原因」で詳しく解説しますが、自己肯定感を下げる要因は「否定」です。
まずは、今、関わっている人の中で、あなたを否定してくる人との関わりを断ちましょう。
「それって、ただ逃げてるだけで、解決にならないのでは?」と、思う方もいるかもしれません。
たしかに、否定する人との関わりを断つ行為は、逃げだと感じられてどこか躊躇してしまうところがあると思います。
私も、初めはそうでした。
しかし、「逃げてはいけない」という考えの方が恐ろしいです。
2016年に、「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマが大ヒットしました。
まさにその通りで、逃げてもいいんです。
むしろ、自己肯定感が下がる環境にずっと身を置いていても、良いパフォーマンスを出すことはできないでしょう。
場合によっては、精神的に崩壊してしまいます。
あまりオススメはしませんが、どうしても厳しい環境に身を置きたいと思う方は、自己肯定感が高まったあとにしましょう。
自己肯定感が高くなれば、どんなに否定されても、問題ありません。
繰り返しになりますが、今あなたを苦しめる「否定」から逃げ出すことが、自己肯定感を高める第一歩です。
その②:全肯定する人とだけ関わる
ありのままの自分を認めてくれる人とだけ関わりましょう。
自己肯定感を高める要因は「承認」です。
自分のことを無条件で認めてくれる人たちとだけ出会い、まずはあなたの承認欲求を満たしてくれる環境を複数持ちましょう。
どうしても見つからない方は、心理カウンセラーに相談する、もしくはメンタルコーチにコーチングしてもらうことがオススメです。
「承認されるだけで、本当に自己肯定感は高まるの?」と、思う方もいるかもしれません。
分かります。
しかし、「承認してもらう」という行為は、人の人格を変えるほどの威力があります。
自分に自信がなく、自己否定していた人も、承認欲求が満たされれば、歯茎が見えるくらい笑顔になり、自分を磨こうと、前向きに努力するようになることもよくある事です。
「そんなに人格を変えることなんかできるの?」と、疑問に思う方もいると思います。
できます。
- 人は環境に適応する生き物です。
- 環境とは「人間関係」のことを言います。
つまり、関わる人によって、その人の性格が変わるということです。
まずは、関わる人を本気で考えてみてはいかがですか?
繰り返しになりますが、ありのままのあなたを無条件で認めてくれる環境を複数持ちましょう。
※お金や体目当ての「条件付きの関係」は絶対にやめましょう。
その③:言葉や文字で自分を褒める
言葉や文章で自分を褒めてみましょう。
自己肯定感を高める最終目標は、他人からの承認がなくても、承認欲求を満たすことができる状態です。
つまり、「自己承認」ができるようにならなければいけないということです。
その癖をつける方法として、「言葉」と「文章」を使用します。
恐らく、ここを読んだ辺りから「そんなので、自己肯定感なんか上がるの?なんか、宗教っぽい。」も、思い始める方も出てくるのではないしょうか?
これは、ものすごくわかります。
わたしも初めは、「言葉と文章なんかで、自分に自信が持てるわけないだろ。」と思っていました。
しかし、絶大な効果があることは自分が身を持って、実感しています。
- 「眠い」と言えば、本当に眠くなります。
- 「面倒くさい」と言えば、本当に面倒くさくなります。
- 「つまらない」と言えば、本当につまらなくなります。
その人は、幸せそうですか?
愚痴や不満を言っている人は、日常に幸せを感じることができていません。
これは言ったことが、現実化しているからです。
自分を承認する言葉を発すれば、人間の脳も自分を承認しようとします。
まずは、自分を褒めることから始めてみましょう。
鏡の前で笑顔になって
- 「おはよう!」
- 「おつかれ!」
- 「よくやった!」
- 「調子良いね!」
- 「偉いその調子!」
これだけでも全然違います。
「日記はめんどくさいわ。」と思う方もいるかもしれません。
問題ありません。
初めは「3行褒め日記」をするだけでも効果があります。
内容は、その日、自分の良かったこと、褒めることを3つ書き出すだけで良いです。
- (例)〇〇年〇月〇日
- 〇〇をできた自分いいね!
- 〇〇をやった自分最高!
- 〇〇ができて幸せ!
3行ならば、LINEの返信を3人にするよりも簡単です。寝る前に、自分を3回褒めてみましょう。
「褒めることなんか何もないよ。」と、思う方もいるかもしれません。
私も初めは、自己否定が強かったので、褒める言葉が一つも見つからず、1時間ずっと考えていました。
しかし、褒めることはそんなに特別な事ではありません。
先程も説明しましたが、物事には良い面と悪い面が存在しています。
何事にも褒めるべき事はあります。
ただ、それに気がつけていないだけです。
- (例)〇〇年〇月〇日
- 今日は長く睡眠が取ることができて気分最高!
- 外出たら寒かったけど、それに耐えられた自分すごい!
- 宿題を忘れたけど、それを素直に認められた自分いいね!
このように、一般的に、どうでも良いと思われること、悪いと思われることでも、視点を変えれば褒める事ができるようになります。
日記は、誰に見せるものでもありません。
寝る前に3行書くだけで、自己肯定感が高まるのであれば、やらない理由はないのではないかと思います。
繰り返しになりますが、言葉や文字で自分を承認する癖をつけましょう。
その④:自分を知る
「自分」を客観的に見て、特徴を理解しましょう。
- 強みや弱み
- 得意なことや不得意なこと
- 好きことや嫌いなこと
- 大事にしていること
- 興味があること
- 周りとは違うこと
自分のこと知ることができれば、自分の感情をコントロールすることも、客観的な視点で物事を見ることもできるようになります。
つまり、誰かに感情を依存することがなくなり、誰かに攻撃されてもダメージを喰らうことがなくなります。
例えば、自分の気持ちの沸点が分かれば、事前に対処することができます。
沸点を超えても、何に対してイライラしているかが明確になり、すぐに気持ちを鎮めることができます。
- 自分が何にイライラしやすいのかが分からない。
- 自分は何にイライラしているのかが分からない。
- 自分がイライラしていることにすら気づかない。
これは、客観的視点を持つことができていないのと、自分を理解しきれていないのが問題です。
自分を知って、自分の感情をコントロールしていきましょう。
自分のことを把握して、コントロールできれば、それが大きな自信につながります。
ここまで読んだ方の中で、もしかしたら「自分のことは、自分が1番分かってるだろ。」と思う方もいると思います。
たしかに、自分の事なので、自分が分かっているのは当然だと思います。
しかし、そう思ってしまう人ほど、自分に対して「盲目」になっている場合が多いです。
- 自分の性格を認知できる意識の領域は、脳全体のたった3%しかありません。
- 残りの無意識領域である97%は、自分で認知することができません。
なので、基本的に人間は自分のことを理解できていません。
自分のことを詳しく知ることができている人は、「自分のことを理解しきれていない前提に」立っています。※これを「無意識の知」といいます。
「自分のことを理解できていないから、自分を見つけに行く」という行動ができます。
無意識領域にある自分を知る唯一の方法は「気づき」です。
無意識とは、本能的に感じることです。
常に、自分の感情に敏感なってみてください。
初めは、負の感情が気づきやすく、難易度が低いです。
「なんか、今イラッとしたなぁ」
これに気がつけたら大チャンスです。
相手に感情をぶつける暇があったら、その場で原因を考えてみましょう。
「何に対して、イライラしているんだろう?」
※書き起こすと深く考えることができます。
基本的にイライラすることは、自分のこだわりや、大事にしていること、もしくはコンプレックスに感じていることが多いです。
つまり、「本当の自分」がそこにいます。
これを繰り返せば、徐々に自分の沸点に気づくことができます。
「私はこれにイライラするのか!」
私は「やってもいないのに批判する人が嫌いです。」なので、そういった人とは関わらないようにしています。
このように、自分探しの旅に出かけなくても、日常の感情の変化を敏感に察知していれば、本当の自分に気づけるチャンスはいくらでもあります。
自分を探しに出かけるのではなく、そこにいる自分に気づくことの方が、圧倒的にコスパが良いです。
もちろん、1日やそこらで分かるものではありません。私も、新たな発見の毎日です。
何か気づいたら、しょうもない事でもメモするようにしています。
(例)理由は分からないが、皿洗い中にものすごく気分が良かった。もしかしたら、昨日の〇〇が原因かもしれない。ということは、〇〇を日常のルーティンにすれば、幸福度が高まるかもしれない。試しに、週一回の習慣にしてみよう。
私はこれで、週一回「温泉&サウナ」に通うようになりました。
なので、どんな感情の変化でも見逃さないように、アンテナを張っておきましょう。
繰り返しになりますが、メンタルを自分でコントロールして、自己肯定感を高めるためにも、自分自身を探求していきましょう。
信頼できる第三者に聞いてみるのもオススメです。
その⑤:弱みを受け入れる強さを持つ
自分の弱みやコンプレックスを知り、全て受け入れられる強さを持ちましょう。
「何があるわけでもないけど、そんな自分でも受け入れられる」という感覚が、自己肯定感だと、始めに説明しました。
それは言い換えると「自分の強みも弱みも、ひっくるめて受け入れることができること。」になります。
誰しも周りと比べて、劣っているものがあれば
- 「どうせ自分は…」
- 「何やってもうまくいかない…」
- 「才能がない…」
と、弱みを受け入れることができなくなります。
やがて、それがコンプレックスに変わり、周りに隠して生きていくことになります。
しかし、弱みというのは、他人と比較するから弱みだと感じてしまうのです。
難しいかもしれませんが、他者と比較する事をやめてみましょう。
自分を否定したくなる時は、基本的に誰かと比較してしまっている時です。
誰かと比較することをやめた時、弱みを強みとして捉えることができるようになります。
私自身、弱みだらけでした。
- 「君の意見は?」
- 「結局、何が言いたいの?」
この言葉が、恐怖で仕方ありませんでした。
私は「えっと、その、あ…」と、頭が真っ白になり、全く答えられませんでした。
私は周りと比べて自分の意見が言えない。。
ずっと悩み、コンプレックスを感じていました。
自己分析をして、
- 「人の顔色ばかりを伺っているから、自分の意見を主張することができない」という理由を知り
- 「物心ついた頃から父親に否定され続けていた」という原因を知ることができました。
そして、過去の自分の弱さを認めて、新たな強みを見つけることができました。
「誰よりも弱い人の気持ちが分かる」という強みを創出しました。
また、相手の顔色を伺って適切な答えを提出するというのは、「感受性が高い」という強みにもなります。
なので、私はコミュニケーションの際は、「話す」のではなく「聞く」に特化することができました。
自己肯定感を高められてからは、自信を持って、主張することができるようになりました。
このように、弱みを受け入れ、他者と比較するのをやめると、視点が変わり、弱みが新たな強みへと、生まれ変わるようになります。
自己肯定感を低下させる原因
自己肯定感を低下させる原因は「否定」です。
発言を「否定」されると、否定された人は「自分は間違っている」と、脳に刷り込みをして、次から発言することに、強い恐怖や罪悪感を感じるようになります。
- 「言ったらまた、否定される」
- 「たしか、これはやっちゃダメなんだ。」
こういった、否定を繰り返すうちに、発言の内容に留まらず、発言そのもの、考えること、自分の存在にまで、自信がなくなってしまいます。
✔︎否定と承認は反比例
人は否定されれば、否定されるほど自己肯定感が低くなります。(下記①→⑨)
人は認められれば、認められるほど自己肯定感が高くなります。(下記⑨→①)
- ①「自分の夢を見ることは悪いことだ」
- ②「自分の意見を持つことは悪いことだ」
- ③ 「考えることは悪いことだ」
- ④「疑問を持つことは悪いことだ」
- ⑤「自分を持つことは悪いことだ」
- ⑥「自分は必要ない人間なんだ」
- ⑦「自分は最低な人間なんだ」
- ⑧「自分は存在してはいけない人間なんだ」
- ⑨「もう、ダメだ。生きるのが辛い…」
このように、自己肯定感とは生きる活力であり、否定されるということは生きる活力を失うことになります。
自己肯定感を低下させる3つの敵
その①:自分
自己否定は、自己肯定感を下げる一番の要因です。
精神的に最も番辛いことは、自分のことを自分が信じられなくなった時です。
これほど辛いものはありません。
自分を信じられなくなれば、他人に依存するリスクや、生きる活力の喪失につながります。
どんな自分であっても、自分だけは自分を認めてあげてください。
その②:他人
他人から批判されると、自己肯定感は下がります。
- 学校であれば友達から否定される。
- 仕事であれば上司から否定される。
代表的なものは「いじめ」です。
いじめを経験すると、自分に自信を持つことが難しくなります。
いじめがコンプレックスとなり、コンプレックスを隠して生きるようになります。
他人とは人ではなくても、世間という場合があります。
- 夢を持てば笑われます。
- 行動すれば馬鹿にされます。
これは「出る杭は打たれる」といった集団心理によるもので、防ぐことはできません。
石を投げるものと、投げられるものには容易に超えられない柵がある。
※アニメ『進撃の巨人』シーズン3ED「暁の鎮魂歌」の歌詞を抜粋
不毛な議論に巻き込まれる前に、批判してくる人との関わりを断ちましょう。
自己肯定感が高まれば、批判されても受け流すことができるようになります。
その③:親(毒親)
親から否定されると、子供の自己肯定感は激減します。
自己肯定感が低い人の多くは、毒親が原因になります。
唯一、子供の存在を無条件に肯定しなければいけないはずの親が、子供を否定してしまえば、子供の自己肯定感が高まるはずありません。
心の拠り所である親に承認されなければ、一生コンプレックスになることもあります。
そのコンプレックスから、「承認欲求の旅」に出る人も少なくありません。
毒親と関わりを断つことがおすすめですが、難しい方もいると思います。
まずは毒親の対処をしていきましょう。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
以上、今回は「自己肯定感」について解説しました。
今回の内容をまとめると
- 自己肯定感とは「何かあるわけでもないけど、そんな自分にも価値がある」と感じることを言います。
- 自己肯定感が低い人は、他者に全てを依存してしまいます。
- 自己肯定感が高い人は、自分の意思を尊重して、行動することができます。
- 自己肯定感が低いと、人生の難易度が上がります。
- 自己肯定感が高いと、人生の難易度が下がります。
- 自己肯定感を高めるためには、自分を知り、自分を認め、自分を否定しないことです。
- 自己肯定感が低下する原因は「否定」です。
- 自分、他者、親の3つの否定から自分を守りましょう。
- 自己肯定感が低い人の根本的な原因は、毒親であるケースが多いです。
もし、自分の親が否定する毒親であるならば、早めに対処をした方が良いです。
適切な対処をするために、
まずは、毒親の種類や特徴について詳しく知ることから始めてみましょう。
「毒親の対処は何をすれば良いのかわからない」
そんな方は、こちらの記事をご覧ください。
毒親の対処法について幅広く解説しています。
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