✔︎本記事の読者
何で私は、自己肯定感が低いんだろう。分からない。
私はいつ、自己肯定感が低くなったんだろう。生まれつきかなぁ。
自己肯定感が低いのは、先天的?それとも後天的?どっちだろう。
こういった疑問に答えます。
自己肯定感が低い人の原因を知りたい方もいれば、
自分がいつから自己肯定感が低くなってしまったのか、気になる方もいると思います。
もしかしたら、生まれつき自己肯定感が低いと思い、すでに諦めている方もいるかもしれません。
近年、「自己肯定感」という言葉が注目されています。
自己肯定感が低い人が急増し、社会的な問題にもなっています。
一体、自己肯定感を低くする原因は何なのでしょうか____。
✔︎本記事の内容
- 自己肯定感を低下させる原因
- 「存在否定」は冗談でもやってはいけない
- 「トラウマ」は自己肯定感を激減させる
- 認めない限り自己肯定感を高めることはできない
- あなたの記憶になくても脳は覚えている
- あなたの自己肯定感を奪う3つの敵
- 日本では自己肯定感が高まりにくい理由
- 「謙遜」は自己肯定感を下げる!?
- まとめ
✔︎著者の経験
自己肯定感を最底辺から最上級にした私が、今回は「自己肯定感が低い原因」について解説していきます。
自己肯定感を低下させる原因
自己肯定感を低下させる原因は「否定」です。
否定は、相手の行動や意欲を抑制する効果があるからです。
自己肯定感について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
幼い頃に「ダメ。」と怒られたら、それを学習し、同じことを繰り返さないように行動し、克服した経験はありませんか?
このように、「否定」されたら「否定されないように行動する」というのが人間です。
自己肯定感が低い人は、幼い頃に沢山「否定」されてきた人だといえるでしょう。
否定される度に、ルールが増え、行動が制限されていきます。
- 行動を否定され
- 考えを否定され
- 性格を否定され
- 存在を否定され
その度に、
- 行動を制限し
- 考えを制限し
- 性格を制限し
- 存在を制限していきます。
大人になっても、その癖が抜けず「これやってもいいのかな?」と、否定されることにビクビクするようになります。
「自己肯定感が低い人は温室育ちなのでは?」と、思う方もいると思います。
たしかに、自己肯定感が高い人からすると、自己肯定感が低い人のことが、よく分からないかもしれません。
しかし、自己肯定感が低いと、温室育ちは全く関係ありません。
むしろ、自己肯定感が低い人の方が、良い環境で育つことが出来なかったという証拠になります。
- 自分のやりたいことができなかった
- 全く褒めてもらえなかった
- やりたくないのにやらされた
- よく怒られた
このような否定環境で育った人は、自己肯定感が低くなる傾向があります。
「存在否定」は冗談でもやってはいけない
たとえ冗談であっても、存在を否定してはいけません。
存在の否定は、自己肯定感を著しく低下させる原因だからです。
- お前なんて産まなければよかった
- お前さえいなければ
虐待やネグレクトをする毒親がよく使うセリフです。
私も言われていました。
唯一、子供の存在価値を見出さなければいけない親に、存在を否定されれば、子供は自分の価値を信じることができなくなります。
「自分には価値がある」と、無条件に自分を認めることが自己肯定感です。
自分の価値を信じられなくなった子供は、無条件に自分を認めることはできないでしょう。
親に存在を否定された子供は、親に存在を認めてもらうために努力しようとします。
「何かしないと存在を認めてもらえない」
「何もしない」ということに強い恐怖を覚えるようになり、自ら自己肯定感を下げる癖が身に付いていきます。
大人になっても、何かに追われて、自分を犠牲にし、誰かのために行動するようになってしまいます。
「冗談なら良いのでは?」と、思う方もいます。
わかります。
しかし、親は、たとえ冗談でも存在を否定するような事は言ってはいけません。
子供は親が本気なのか、冗談なのか、区別がつかないからです。
子供は親から全てを学びます。
親の言う事を全て「本当」だと捉えてしまいます。
- 川で拾った子だから
- 親戚の子だから
- うちの子じゃないから
私もそうでした。
幼い頃に「川で拾った子だから、今から捨てに行く。」と、よく言われていました。
嘘かどうか区別できなかった私は、とにかく恐怖でしかありませんでした。
親の機嫌が悪くなる度に、そのラリーがあったため、いつのまにか「親の機嫌を取ること」を最優先に考えて、行動していました。
このように「存在を否定する」行為は、自己肯定感を著しく低下させるため、決して冗談でも言ってはいけません。
「トラウマ」は自己肯定感を激減させる
自己肯定感が低い人は、幼い頃にトラウマとなる経験をしています。
過去のトラウマはコンプレックスとなって、あなたの自信を一生奪い続けます。
過去に
- 人に言えないような恥ずかしかった経験
- ものすごく辛くて思い出したくない経験
といった「トラウマ」があると思います。
それは
- 周りに笑われたこと
- 馬鹿にされたこと
- イジメられたこと
- 暴力を振るわれたこと
- うまくいかなかったこと
など、人それぞれです。
この「トラウマ」は、大人になった時にあなたの自信を奪います。
- ブサイクと馬鹿にされたら、人と関わる事が怖くなった。
- 才能ないと馬鹿にされたら、何も挑戦できなくなった。
- やりたい事を否定されたら、周りに合わせて行動するようになった。
今のあなたの行動を制限しているものは、過去のトラウマによるものかもしれません。
トラウマは人それぞれ違います。
コンプレックスに感じるようになったキッカケが、必ずあります。
自分に自信がない人も同じです。
自分に自信がなくなったキッカケが必ずあります。
まずは、何にコンプレックスを感じているのか、そのキッカケを探ってみましょう。
認めない限り自己肯定感を高めることはできない
コンプレックスを放置しておくと、自己肯定感は高まりません。
コンプレックスを放置するということは、過去の否定された経験から抜け出せていない事を意味します。
反対にコンプレックスを認めて、手放す行為は、過去の嫌な経験を手放すことに繋がります。
なので、コンプレックスから逃げるのではなく、コンプレックスと向き合って認める事が大切です。
「コンプレックスを認めることなんかできないよ。」と、思う方もいるかもしれません。
分かります。
私もそうでした。
コンプレックスを認めることは、本当に勇気がいることだと思います。
しかし、自己肯定感を高めるためには「自分の弱みも受け入れる」必要があります。
無条件に自分を受け入れるという事は
- どんなに恥ずかしい自分でも
- どんなに醜い自分でも
- どんなに愚かな自分でも
認めるという事を指します。
嫌な記憶を思い出すのは辛いかもしれません。
自分のメンタルが安定している時に、コンプレックスと向き合ってみてください。
コンプレックスを話のネタにする
ここまで読んだ方の中には、「どうしたら認めたことになるの?」と、思う方もいるかもしれません。
結論から言うと、自分のコンプレックスを話のネタにする事ができた時です。
他人に話す事ができた時点で、それはもうコンプレックスではありません。
コンプレックスとは、他人に話すことができないほど、隠し通したい事です。
「他人に話す」と言うことは、その出来事を認めて、「人に話しても大丈夫そうだ。」と、許すことができたというサインになります。
話した瞬間、コンプレックスは過去のものになります。
過去と決別し、前に進む事ができるようになります。
なので、人に話すことをゴールに設定してみましょう。
「やっぱり人に話すのは怖い。」と、思う方もいると思います。
分かります。
また、否定されたら怖いですよね。
そんな時は、環境を整えていきましょう。
ありのままのあなたを受け入れてくれる「承認環境」を増やし、否定する人との関わりを断ちましょう。
そして、あなたを絶対に否定しない人を見つけ、悩みを打ち明けてみると良いでしょう。
あなたがコンプレックスに感じていることも、相手からは全くコンプレックスには見えないと驚かれることもあります。
まずは、コンプレックスをたくさん承認してもらいましょう。
繰り返しになりますが、コンプレックスを話のネタにできた時、人は前に進む事ができます。
まずは、無条件であなたを承認してくれる人に話して、沢山承認をもらいましょう。
自己肯定感を高める具体的なステップや、方法を知りたい方はこちらの記事をご覧ください
あなたの記憶になくても脳は覚えている
ここまで読んだ方の中には「コンプレックスはあるけど、キッカケなんか無い。」と、思う方もいるかもしれません。
しかし、自己肯定感が低くて、そのキッカケがないということは絶対にありません。
自己肯定感は、生まれつき低いことがないからです。
初めに、自己肯定感は「否定」によって、低下すると解説しました。
子供の頃は、誰もが自己肯定感が高かったはずです。
今までやったことのない二足歩行を、「できる!」と思い込んで、本当に歩けるようになるくらい、自己肯定感が高かった時期が、誰しもありました。
親に育てられ、外に出て、人と関わり、学校に行き、失敗したり、笑われたり、上手くいかなかったり、周りと比べたりして、現実を知り、自己肯定感が下がっていきます。
このように、自己肯定感というのは、後天的に低下するものだということが分かります。
つまり、あなたの自己肯定感を低下させた「キッカケ」が、必ずあるはずです。
「なぜ、きっかけを思い出せないのか?」と思う方もいるかもしれません。
それは、脳の仕組みによるものです。
脳の奥に隠すことで、あなたの記憶(顕在意識)から抹消されます。
しかし、完全に消えたわけではないため、似たような状況に陥った時に、条件反射的に体が反応してしまう事があります。
幼い頃に、カレーを食べて体調を崩した人が、大人になって久々にカレーを食べて、また体調を崩してしまうのと同じです。
コンプレックスなど、特に「強いストレス」を感じた出来事ほど、古典的条件付けが働きます。
このように、キッカケが記憶から消えても、脳から完全に消えたわけではないということが分かります。
ふとした出来事で、体が反応してしまったり、嫌な記憶を思い出してしまったりするので、そういった時こそ「キッカケ」を思い出す良いチャンスになります。
あなたの自己肯定感を奪う3つの敵
その①:自分
自己否定は、自己肯定感を下げる一番の要因です。
- 他人からの否定ならば、自分さえ承認していれば守る事ができます。
- しかし、自分が否定している場合は、自分を守る鎧がないため、その否定をもろに受けてしまいます。
精神的に最も辛いことは、自分のことを自分が信じられなくなった時です。
これほど辛いものはありません。
自分を信じられなくなれば、他人に依存するリスクや、生きる活力を失うことにつながります。
大変かもしれませんが、 どんな自分であっても、自分を認めてあげてください。
その②:他人
他人から批判されると、自己肯定感が下がります。
- 学校であれば友達から否定される。
- 仕事であれば上司から否定される。
代表的なものは「いじめ」です。
いじめを経験すると、自分に自信を持つことが難しくなります。
いじめられた経験から、それがコンプレックスになり、コンプレックスを隠して生きるようになります。
人ではなくても、世間という場合があります。
- 夢を持てば笑われ、
- 行動すれば馬鹿にされます。
これは「出る杭は打たれる」といった集団心理によるものなので、防ぐことはできません。
そして、自己肯定感を高めてから、目的に向かって行動してみましょう。
その頃には、批判されても簡単に、受け流すことができているはずです。
その③:親(毒親)
親から否定されると子供の自己肯定感は激減します。
自己肯定感が低い人は、毒親が原因である場合が多いです。
子供の存在を最も肯定しなければいけないはずの親が子供を否定してしまえば、子供の自己肯定感が高まるわけがありません。
唯一の、心の拠り所である親に承認されなければ、一生コンプレックスになることもあります。
毒親と関わりを断つことがおすすめですが、難しい方もいると思います。
まずは、毒親の対処をしていきましょう。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
日本では自己肯定感が高まりにくい理由
日本では、「同調圧力」が強く、なかなか自己肯定感が高まりにくい環境にあります。
集団行動を重んじることで、日本人は規律的な行動が取れ、海外からも高い評価を受けています。
しかし、自己肯定感という観点では、「周囲に合わせる」習慣が身に付くため、あまり良いとは言えません。
「周りに合わせる」を言い換えると、「自分よりも周りを優先する」と言えます。
他者を優先する考えは素晴らしいですが、見方を変えると「個性を失う」ことだとも言えます。
もちろん、規律的な行動を批判している訳ではありません。規律的な行動を取らなければ、その組織は、非効率になってしまいます。
大きな組織では、統率を取るために、規律的な行動は必要不可欠でしょう。
ただ、「出る杭は打たれる」という思想を持った人達が多いというのも現状です。
そういった人達は、周りと違う事をしている人を見ては、一斉に袋叩きにし、矯正させようとしてきます。
しかし、そもそも違う事が悪いと、決めつける「歪んだ正義感」の方が問題です。
「周りとの違い」を尊重できるからこそ、多様な人を受け入れる事ができます。
国が多様性を推し進めている中で、未だに「周りとの違い」を批判する人は沢山います。
自己肯定感を高めたいと思っている方は、そういった「違いを批判する人」から逃げてほしいと思います。
自己肯定感を高めるために、まずは「同調圧力」が強い環境から離れましょう。
組織に所属している方は難しいかもしれませんが、他に「承認してくれる環境」を持つと良いでしょう。
「謙遜」は自己肯定感を下げる!?
「謙遜」は自己肯定感を低下させます。
謙遜は、自分を否定する動作だからです。
謙遜とは、へり下り、控え目に振る舞う事を言います。
- 「いえいえ全然です。」
- 「私なんて全然です。」
- 「いえ私なんかもう。」
このように、自分を否定して、相手を建てる行為を謙遜と言います。
自分の本来持つ能力を否定する事で、自分の自己肯定感を下げてしまいます。
自分を否定する言葉をかければ、脳は「自分は悪いんだ。」と、認識してしまいます。
その結果、本当にそういった人間になってしまいます。
「じゃあ、自分を大きく見せれば良いのか?」と、思う方もいるかもしれません。
そういう訳でもありません。
ありのままの自分を、ありのまま見せれば良いだけです。
過度に謙遜をしすぎると、現実を歪めてしまい、相手の好意までも否定してしまいます。
「今日の資料よかったね!」
→「いえいえ、全然ダメです。」
ストイックに感じられて、良いことかもしれませんが、コミュニケーションとしては良いとは言えません。
謙遜ではなく謙虚さを持ちましょう。
謙虚さは、驕らず、相手の意見を素直に聞くことを言います。
「今日の資料よかったね!」
→「ありがとうございます。」
こちらの方が、褒めた側も気分が良いはずです。
自分自身を否定することなく、相手の好意を素直に受け入れられるのが「謙虚さ」の特徴です。
謙遜癖は、なかなか抜けないとは思いますが、まずは「ありがとうございます。」と、相手に感謝を伝えることから始めてみましょう。
まとめ
以上、今回は「自己肯定感が低い原因」について解説しました。
今回の内容をまとめると
- 自己肯定感を低下させる原因は「否定」です。
- 自己肯定感が低い人は過去に「否定」された経験があります。
- 「存在否定」は冗談でも、絶対にやってはいけません。
- 「過去にトラウマになる経験」をして、克服できていない人は自己肯定感が低いです。
- 「過去のトラウマ」が、今のあなたのコンプレックス作っています。
- コンプレックスを認める事ができた時、嫌な記憶を手放す事ができます。
- コンプレックスを話のネタにできた時が、克服の合図になります。
- まずは、全てを肯定してくれる人に話しましょう。
- 「トラウマ」は記憶にはなくても、脳の奥に存在しています。
- 「トラウマ」は、条件反射であなたの行動を抑制します。
- 条件反射的にトラウマを思い出せた時はチャンスです。
- 「そういえば…」は、忘れていた記憶の入り口です。
- 「自分」「他者」「毒親」による否定があなたの自己肯定感を低下させます。
- 「同調圧力」が強く、違いを受け入れられない集団とは距離を置きましょう。
- 謙遜は、自己肯定感を低下させるので、謙虚さを手に入れましょう。
自己肯定感を高めるためには「弱みを認める」という事が最も重要です。
まずは、自分の弱みを認めるための環境を作ることから始めてみてください。
自己肯定感の高め方を詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
自己肯定感が低い原因は、「毒親からの否定」や「いじめ」といった過去のトラウマによるものがほとんどです。
特に、毒親は子供の自己肯定感を長期的に低下させていく原因になります。
放っておけば、「自律」できなくなり、親の依存から抜け出すことができなくなってしまいます。
もし、あなたの親が、否定する毒親ならば、早めに対処をした方が良いです。
適切な対処をするために、
まずは、毒親の種類や特徴について詳しく知ることから始めてみましょう。
「毒親の対処は何をすれば良いのかわからない」
そんな方は、こちらの記事をご覧ください。
毒親の対処法について幅広く解説しています。
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