毒親とは何かを知りたい読者
- 「毒親ってどういう意味?」
- 「どんな人が毒親って言われているの?」
- 「うちの親は毒親なのかな?」
こういった疑問に答えます。
✔︎本記事の内容
- 毒親とは一体何なのか?※定義から解説します。
- 正常な発達について解説します
- あなたの親は毒親ですか?
- 善意のある親の方が厄介な話
- あとがき
✔︎著者の経験
今回は、最近よく耳にする「毒親とは何か?」について解説していきます。
毒親とは一体何なのか?※定義から解説します。
毒親には明確な定義はありません
早速で申し訳ないのですが、毒親には明確な定義がありません。
なんでかというと、毒親という言葉は、学術的な用語ではなく、一般の中で生まれた俗語だからです。
1989年にスーザン・フォワードさんが執筆した本『毒になる親 一生苦しむ子供』(講談社刊・玉置悟 訳)が話題なり、「毒親」という言葉が世間に浸透しました。
なので、毒親には明確な定義はございません。
毒親を明確に定義します
毒親を明確に定義するのであれば「子供の正常な発達の障害になる親のこと」だといえるでしょう。
本来ならば、正常に発達できたはずの子供が、親に影響されて、正常に発達できなってしまった。という場合、その親は「毒親」になります。
私自身も、正常に発達できていませんでした。
気分で暴力を振るわれ、暴言を吐かれ、排除され、私は「相手の機嫌を悪くさせないために生きるロボット」と化していました。
私は、高校の頃の先生との出会いで、正常な発達へ、軌道修正することができました。
✔︎正常ではない発達
- ①思考停止
- ②承認欲求(自己愛型)
- ③自己顕示欲
- ④自己否定
- ⑤自己嫌悪
- ⑥偏見や差別
- ⑦二元論思考
- ⑧暴力的思考
- ⑨犯罪的思考
- ⑩その他
※上記以外にも、沢山存在します。
ここまで読んだ方の中には「じゃあ、正常な発達って何なの?」と思う方もいるかもしれません。
正常な発達とは、子供が自らやりたいことを見つけ、そのやりたいことに向けて行動している状態のことをいいます。
正常な発達について解説します
正常な発達とは、「子供が自らやりたいことを見つけ、そのやりたいことに向けて行動する状態のこと」です。
子供の人生は、親のものではありません。
子供の人生は子供のものなのに、親が子供の人生を決めること自体がありえない話です。
例えば、「大手企業に入れば幸せになれる」という固定観念を持っている親は、嫌がっている子供を無理矢理にでも勉強させようとします。
これも、過干渉という毒親の一種になります。
「じゃあ、勉強しなくてもいいのか?」と考える方もいるかもしれません。
もちろん、勉強はした方がいいです。
知識が増えれば、見える世界も広がり、人生の選択肢も広がります。
自分のやりたいことを、見つけることができるようになります。
しかし、極端なことを言ってしまえば、
「子供がやりたくないものを無理矢理やらせる」よりは、勉強しない方がマシだと思います。
なぜなら、親に強制された子供は何があっても「不幸になる」からです。
「誰が見ても成功している人」であっても、その人自身は現状に不満を持ち、「あっちが良かったなぁ。」と、一生後悔し続けるのです。
自分で選択をしないと、隣の芝生が青く見えて、ないものをねだるようになります。
子供は、一生親に不満を持ち続け、現状の幸せを感じることができなくなります。
幸せになるためにも、自分で決断する癖を身につけましょう。
その選択が、一般的な「成功」ではないとしても、誰かを恨み続け、メンタルを消耗させることはなくなります。
「子供に失敗してほしくない」という毒親
「子供には失敗させたくない」という気持ちはものすごくわかります。
しかし、結論からいうと、子供には、沢山失敗させた方が良いです。
人間が、大きく成長する瞬間は「失敗を克服するとき」になります。
失敗しなければ、子供は成長しません。
挑戦しなければ、子供は失敗できません。
今まで、挫折したことのないエリートは、ちょっと失敗しただけで、メンタルブレイク(精神崩壊)してしまいます。
もし、小さい頃に失敗経験を沢山積んでおけば、失敗に動じない強いメンタルを形成することができます。
繰り返しになりますが、小さいうちに沢山失敗しておくと、将来的に成功する確率が上がります。
子供の犯罪を懸念する親
「子供にやりたいことをやらせたら、子供が犯罪してしまうではないか?」と思って、行動を制限したり、干渉や命令してきたりする親がいると思います。
結論からいうと、子供がやりたいことをやらせることと、子供が犯罪をするという因果関係はありません。
むしろ、やりたいことができないという欲求不満が、大きな失敗や犯罪の引き金になる、ということの方が多いです。
もちろん、子供が犯罪を起こしそうになってしまうときは、全力で止めるべきです。
風船が破裂しないように、少しずつ空気を抜いていきましょう。
繰り返しになりますが、将来幸せになるためにも、今のうちにやりたいことに沢山挑戦して、失敗経験を積んでおきましょう。
あなたの親は毒親ですか?
繰り返しになりますが、毒親とは「子供のやりたいことの障害になる親」のことをいいます。
この考えから、毒親は子供のやりたいことを何かしら『否定』することになります。
その「否定方法」は毒親によって異なります。
✔︎否定方法
- 体を使って否定する
- 言葉を使って否定する
- 何もしないで否定する
- 選択肢を絞って否定する
- ルールを作って否定する
- 賛成するフリをして否定する
- 賛成してるつもりで否定する
- 悪者呼ばわりして否定する
※否定方法は多種多様に存在します。
否定方法の数ほど、毒親の種類は存在します。
毒親の6種類について解説します
✔︎毒親
- ①”無関心”な毒親
- ②”恐怖”を植え付ける毒親
- ③”洗脳”する毒親
- ④”拘束”する毒親
- ⑤”心配”する毒親
- ⑥”罪悪感”を与える毒親
その①:”無関心”な毒親
✔︎どういったものか?
子供に一切興味がなく、育児を放棄する親です。
✔︎どんなタイプ?
・ネグレクト
・育児放棄
✔︎口癖
・「…」(無言)
その②:”恐怖”を植え付ける毒親
✔︎どういったものか?
教育を放棄し、自分の感情を子供にぶつける親です。
✔︎どんなタイプ?
・虐待する人
・自分の感情を抑えられない人
✔︎口癖
・「うるせぇ」
・「ボケ」
・その他の暴言と暴力
その③:”洗脳”する毒親
✔︎どういったものか?
子供を自分の価値観に染め上げて、子供に選択肢を与えない親です。
✔︎どんなタイプ?
・過干渉する人
・自分と子供を同一化してしまう人
✔︎口癖
・「〇〇しろ」
・「〇〇しなさい」
その④:”拘束”する毒親
✔︎どういったものか?
子供の好奇心を抑制し、行動を制限する親です。
✔︎どんなタイプ?
・過介入する人
・束縛する人
・「ダメ」と否定する人
✔︎口癖
・「〇〇してはいけない」
・「〇〇しちゃダメ」
その⑤:”心配”する毒親
✔︎どういったものか?
子供が心配すぎて、子供を必要以上に手助けしてしまう親です。
✔︎どんなタイプ?
・過保護な人
・心配性の人
✔︎口癖
・「〇〇するのはやめて」
その⑥:”罪悪感”を与える毒親
✔︎どういったものか?
子供への愛が強すぎて、子供に承認を求めようとする親です。
✔︎どんなタイプ?
・メンヘラ
・自己犠牲心の強い人
✔︎口癖
・「〇〇するなんてヒドイ」
・「〇〇するなんて悲しい」
※口癖はあくまで目安です。
恐らく、多くの親はいくつかミックスしている場合が多いと思います。
段階別に表示しましたが、どのパターンの毒親でも似たような傾向を持っています。
上にいけばいくほど心の矢印が自分に向いているため「悪意のある親」であり、下にいけばいくほど「善意のある親」だと表現できます。
もちろん、全て毒親なので「悪」であることは変わりありません。
✔︎毒親による弊害
- ①②は「生命の危機」
- ②③は「精神の危機」
- ⑤⑥は「将来の危機」
善意のある親の方が厄介な話
悪意のある親よりも善意のある親の方が厄介です。
悪意のある親を持つ子供は、将来的に、親のコンプレックスをバネに成功することができますが、善意のある親を持つ子供は、大人になって初めてコンプレックスに気が付きます。
悪意ある親であれば、誰が見ても、悪いとわかるので、すぐに対処できますが、善意のある親はそうはいきません。
善意のある親は、子供のこと思いすぎるあまり、子供に愛情の見返りを求めます。
承認欲求が満たされない親はいずれ、子供に愛情を押し付け、罪悪感を与えるようになります。
結果的に、子供は親に依存し、社会人になってから不幸になります。
社会人になって初めて
- 「親がいないと何もできない」
- 「自分1人では何もできない」
- 「自分の意見がない」
- 「どうすればいいのかわからない」
- 「決断するのが怖い」
という現状を認識します。
繰り返しになりますが、善意のある親は、大人になった時に大きな障害となります。
あとがき
今回は「毒親とは何か?」について解説していきました。
この記事を読んでいる方の中には、親に不満を持っている方もいるのではないのでしょうか?
まずはあなたの親が
- 「毒親であるかどうか?」
- 「悪意のある親か善意のある親かどうか?」
- 「その中でどういった種類に分類されるか?」
を知ることが大切です。
そこで初めて、正しい対処ができるようになります。
私はその他にも「親」をテーマにした記事を書いています。
もし、あなたの親が毒親であるならば、他の記事もぜひご覧になって、一緒に対策していきましょう。
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