✔︎本記事の読者
今度、毒親に会わなければいけないんだけど、やっぱ怖いなぁ。どうすればいいんだろう。
毎日、毒親と会話するのが辛い。。どう対応すれば良いのか分からない。正解を教えてほしい。
絶縁して、久しぶりに毒親と会話するけど、どういうスタンスでいれば良いのかなあ。
こういった悩みを解決します。
毒親と暮らしていて、その対応に苦しむ方もいれば、
毒親との適切な接し方を知りたい方もいると思います。
また、絶縁していて、久しぶりに毒親に会わなければいけない方もいることでしょう。
久々に毒親に会うと思うと、めちゃくちゃ緊張しますよね。
会って、なんて言われるか。何をされるのか。
想像するだけで怖いと思います。
毎日、毒親と接している方は、かなりメンタルが疲弊されていると思います。
今回は、毒親と話す際に気をつけるべきポイントや、最適な方法について解説していきます。
✔︎本記事の内容
- 毒親と話すときに重要なこと
- 毒親と話す8つの防御法
- あとがき
- 関連記事
✔︎著者の経験
今回は「毒親と話す」というテーマについて解説していこうと思います。
毒親との会話を制すものは、世の中の理不尽を制すと言っても過言ではありません。
今はとても辛いかもしれませんが、この記事を見て、少しでも生活を豊かにしてくだされば幸いです。
それでは、解説していきます!
毒親と話すときに重要なこと
毒親と会話する際に、「攻撃力」を鍛えても意味がありません。
どんなに攻撃力を磨いても、毒親には全く通用しないからです。
通用しないどころか、毒親の反感を買い、余計にストレスが溜まる結果になってしまいます。
- 「お前なんか産まなければよかった。」
- 「お前は失敗作だ。」
- 「お前1人では何もできない。」
毒親は、とにかく否定してきては、子供の自信をかっさらっていきます。
絶縁した人ならば
- 「親不孝だ。」
- 「私を捨てたんだ。」
と、罪悪感を与えてくるでしょう。
私自身も「存在の否定」と「罪悪感の植え付け」には、とても苦しみました。
そこで、「いや、それは間違っているよ。」
と、反論するものなら、何十倍にして、仕返しされます。
なので、「攻撃力」を磨いたとしても、デメリットしかありません。
【核心を突く正論】ほど怒りは増大する
面白いことに、反論が正論であればあるほど、親の怒りは爆発しやすいです。
核心は、コンプレックス、気にしていること、気がついてしまったこと、言われたくなかったこと、などに多いです。
核心を突くほど、親のプライドに深くヒビが入り、論理で対抗するのをやめ、感情に身を任せて攻撃してきます。
私は、暴言を吐き続ける父親に対して「ちょっと、論理が破綻している。」とツッコんでしまった事があります。
すると、当たり前ですが、逆上した父親は、怒鳴り、暴れてしまいました。
本当に正論だったとしても、親は怒りで正当化してくるので、何をしてくるか分かりません。
こういった意味で、「攻撃力」を磨いても、その後が不幸になるのでやめておきましょう。
ここまで読んだ方の中には「攻撃力を高めてもダメなら、立ち向かうことなんかできないじゃないか?」と思う方もいるかもしれません。
私も、この問題に関して、長い間苦しんでいました。
しかし、全然大丈夫です。
防御力を高めれば、立ち向かうことができます。
「毒親に立ち向かう」は勝率0%
防御力をLv.MAXにして、毒親にいちいち振り回される生活を捨てていきましょう。
「攻撃力」を高めなくても「防御力」を最大化させれば、親の暴言を全て右から左へ聞き流すことができます。
親から
- 「存在否定」
- 「罪悪感の植え付け」
- 「価値観の洗脳」
- 「行動の制限」
を日常的にされている方もいると思います。
私自身もそうでした。
親は常に、否定してきて、罪悪感を与え、子供を悪者にし、自分の価値観を植え付けてきます。
親の理不尽な言動全てに、怒りが込み上げてくるでしょう。
- こういった怒りを軽減させる力
- イライラしながらも冷静に対応できる力
- ネガティブな気持ちをすぐに切り替えられる力
- 何を言われても笑って受け流せる力
- 嫌なことをすぐに忘れられる力
身につけることができれば「防御力Lv.100」になれます。
ストレスを溜め込むことがほとんどなくなり、心にのっかている鉛が取れて、驚くほど体が軽くなります。
毒親側から見ても、攻撃力高いよりも、防御力が高い方が、不気味で、脅威を感じます。
相手をめったうちに殴ったのに、全くの無傷でダウンをしない。むしろ笑顔でこちらを見ていたら「こいつは、やばいな。」と、殴った側は、不気味に感じたり、自信を失くしたりするはずです。
もちろん、「物理的に殴られて笑いましょう!」と言っているわけではありません。
「どうやったら、防御力を高められるんだよ。」と思う方もいると思います。
次の章で、「防御力を高める実践法」について詳しく解説していきます。
親に強いストレスを与えられて、上手く対処できない方もいると思います。
毒親の攻撃力を食らって、上手く立ち直れない方、ストレスばかりが増大してどうしようもない方、ストレスとは無縁の解放された人生を送りたい方は、こちらのストレス完全講義の記事をご覧ください。
毒親と話す時の8つの防御法
防御①:事前に条件を作り、それに従うこと
会話をする前に、最低限度の自分ルールを決めて、それに従って会話を進めていく、ということです。
簡単に説明すると、自分の限界値をあらかじめ作っておいて、その限界値によって会話を継続するか、終わらせるか、を判断するということです。
あらかじめ限界値を決めておくことで、自分の感情が爆発する前に、話を終わらせることができます。また、親のペースに巻き込まれることなく、自分の考えに従って行動できる強さを持つことができます。
✔︎具体的な方法
限界値にも色々あると思いますが、
主に①時間 ②言動 ③感情3つの観点で、自分の限界値を決めておくことが大切です。
・時間なら
「1時間」「2時間」など、具体的な数字を会話する前に提示しておきましょう。
「今日は1時間だけ会話をしようと思います。また、何かあったときには、次回お話をしようと思います。」
もし、相手が了承してくれず、自分が譲歩できる限界を超えているのであれば、交渉不成立になります。
「わかりました。この条件を満たしてもらえるときに、またお話ししましょう。」
と、言っておきましょう。
「ならば、もう話しません!」
のように、一方的に話せない宣言をしてしまうと、とてもワガママな印象を持たれてしまいます。
なので、常に大人の対応を意識して、「ならば、また今度お話しましょう」と、話す姿勢があることだけはアピールしておきましょう。
自分で時間を決めて、その時間だけだと分かっていれば、イライラすることは少なくなります。
時間が過ぎれば、スイッチを切り替えて、話を終わらせれば良いだけです。
私の父親は、一切約束を守らない人でした。
- 居酒屋では「酒を一杯だけ付き合ってくれ。」と言って、10杯は飲みます。
- スナックでは「一曲で帰るから。」と言って、全く帰りません。
- 当然は会話も「30分だけ付き合ってくれ。」と言って、最低でも3時間以上は話します。
このように「約束を守らない毒親」も存在します。
事前に条件を満たしても、その時間を守らない毒親は、タイマーをセットして気づかせた後、即座に退出しましょう。
一緒に暮らしている人であれば、即座に自分の部屋に戻りましょう。
もちろん、相手は納得しませんが、相手の言い分を無視して、その場を離れるのが先決です。
「そんなことしたら、何されるか分からなくて怖い。」と思う方もいるかもしれません。
確かに、暴力を振るうタイプの親はとても危険です。
その場合は、身体的に親を超えるしか方法はありません。
詳しくはこちらの記事で解説しておりますので、暴力に立ち向かう準備をしたい方はご覧ください。
・言動なら
- 「悪口を○回いったら会話を終了する」
- 「暴力を振るったら会話を終了する」
・感情なら
「自分のメンタルが保てず、感情的になりそうだったら会話を終了する」
このように自分のペースで、会話をするか、会話を中断するか、を選択できるようになると、イライラすることはほとんどありません。
初めは、自分の限界値を把握するのは難しいかもしれません。
まずは、ルールを決めてみて、実行してみましょう。そこから、改善を繰り返し、徐々に自分だけのルール【マイルール】を確立していきましょう。
心に余裕が生まれれば、ルールを徐々に緩めることもできます。
緩めることができるようになった時には、すでに、悪口を言われても余裕で受け流せる、鋼のメンタルを持つことができるようになっています。
防御②:会話の時だけでも全力で楽しむこと
会話をする時は全力で楽しむことをおすすめします。
初めから敵意剥き出しでいると、会話ではなく喧嘩になってしまいます。
どうしても「わざわざ話を聞いてあげている」という気持ちが強くなってしまうものです。
これは言葉にすると「聞きたくないのに、聞いてあげている」という意味になります。
このように「意識と行動が一致していない状態」は、強いストレスを生んでしまいます。
「でも、聞きたくないんだもん」と思うかもしれません。
すごく、わかります。
私も、父親の話なんか聞きたくないです。
父親は、自分の自慢と、自分以外の人の悪口しか言わず、差別的な発言を繰り返し、話の筋が全く通っていません。
そんな人の話を「聞きたくない状態」で聞くと、ものすごくストレスになります。
だから、あえて「聞きたい」と思い込むことが大切になるのです。
「この人の話は、ムダかもしれない。でも、一つくらい何か学びになるかもしれない。」
と、宝探し気分で聞くのが良いでしょう。
私の父親はそれでも難しいので、
- 「ムダな話だけど、自分なりにポジティブな捉えてみよう!」
- 「この人は何でこんなに人に怒れるのか?なんで、悪口しか言えないのか?」
- 「この人の思考回路、心理はどうなっているんだろう?」
という心持ちで話を聞いています。
このように、自分に課題を作って、学びにしてみると、嫌な人との会話でも楽しむことができます。
『進撃の巨人』主人公エレン・イエーガーの言葉 ※進撃の巨人を知らない方ごめんなさい。
「皆、他人や環境に強制されて、仕方なく地獄に足をつっこむ。」(やや省略)
「自分で自分の背中を押した奴の見る地獄は別だ。」
という言葉です。
誰しも、学校、会社、何かしらの組織などの「強制された環境」に所属した経験はあると思います。
- 「学校行きたくないな。」
- 「バイトめんどくさいな。」
- 「会社辞めたいな。」
Ado「うっせえわ」は、世の中の理不尽なルールへの反発を歌詞にして、爆発的にヒットしました。
何が言いたいかというと、
ということです。
なので、自分を守るためにも、会話をする時だけ、全力で楽しんでみることをオススメします。
ここまで読んだ方の中には「会話を楽しもうと頑張っても、全然楽しめないよ。」と思う方もいるかもしれません。
そうですよね、楽しもうと思っても、相手は毒親です。
絶対に楽しくないのは目に見えています。私も、初めはキツかったです。
しかし、大丈夫です。
今回紹介する8つの防御法を習得すれば、楽しむことは容易にできます。
どうしても楽しめない場合は、まずは防御①で、自分の限界値を定めておくと良いでしょう。
「限界値に行くまでは楽しんでみて、限界値を超えてしまったら、その場を立ち去る。」
すると、毒親とのコミュニケーションの距離感をつかむことができます。
防御③:攻撃範囲の外から会話すること
毒親の攻撃範囲に入らないで、会話を進めていきましょう。
親の攻撃範囲に入ってしまうと、親が発する言葉一つ一つにダメージを受けてしまい、まともに立つことができなくなってしまうからです。
否定と洗脳、罪悪感や恐怖の植え付けをひたすら休みなくしてくるかもしれません。
そこに自分が該当してしまったら、精神的に正常でいることなんかムリです。
なので、親の攻撃範囲に踏み込まないようにしましょう。
攻撃範囲に踏み込まず、同じ方向を向いて寄り添ってあげましょう。
「この人は誰かに怒っているんだ。かわいそうだなぁ。」
という心持ちで、必死に頷いて共感してあげると、上手く攻撃をいなすことができます。
「防御④オウム返しで共感する」とセットで使用すると、とても効果的です。
セットでの使い方は、防御④の方で詳しく解説します。
「どうしてもイライラしちゃうんだけど。」と思う方もいるかもしれません。
たしかに、「攻撃対象は私ではないんだぁ!」と思い込もうとしても、なかなか上手くいきませんよね。
でも、大丈夫です。
その際は「明確な攻撃対象を定める」もしくは「カウンセラーになりきる」という方法がおすすめです。
頭の中に思い浮かべた人物や、実際に目に見えている物体や人を攻撃対象だと捉えてみましょう。
私は親によく
- 「お前らの世代は使えねぇやつばっかだなぁ。」
- 「お前みたいな考えのやつが大っ嫌いだ。」
みたいなことを言われます。
その時には、「私」という攻撃対象から「同世代の若者のチャラい人」という空想の人物を攻撃対象にズラして、話を聞くようにしています。
すると、意外と頷ける点が出てくるので「たしかに!」と、共感も自然とできてしまいます。
目の前のぬいぐるみを標的にしても、目の前のコップを標的にしても、なんでも構いません。
とりあえず、自分以外の何かに標的をズラしましょう。
これも、攻撃対象をずらして、相手と同じ方向を向く方法になります。
相手は悩みを抱えていて、自分がカウンセリングをする立場なんだという設定を作ってみましょう。
そうすると、相手は患者なので、精神的な不安定な人なんだと前提を作ることができます。
相手にイライラすることなく、相手の気持ちに寄り添い、解決策を模索することに全力を注ぐことができるようになります。
「明確な攻撃対象を定める」「カウンセラーになりきる」を使用してみても上手くいかない場合は、毒親との会話は、まだ控えた方が良いです。
「過去に酷いことをした悪い親」という状態を忘れて、「初対面の誰か」という位置付けで会話ができるようになるまでは、毒親との接触は刺激が強いので、控えましょう。
「まだ、会えるような心理状態ではないので会えません。」と断ることが、自分の身を守る一番の方法です。
繰り返しになりますが、毒親の攻撃範囲の外から会話することで、ストレスを抱えることは無くなります。
防御④:オウム返しで共感すること
相手の悪口を全て、オウム返しし、共感してあげましょう。
- 無意識に悪口を言う毒親ならば、承認欲求が満たされます。
- 意図的に悪口を言う毒親ならば、悪口を言っても無駄だと思わせることができます。
毒親「お前は本当に親不孝なやつだよ!」
わたし「まあ、たしかに、親不孝なやつですね。」
- 無意識に悪口を言った人は「まあ、分かってくれているならいいかぁ。」と思い、それ以上深く掘り下げては来ません。
- 意図的に悪口を言った人は「いや、てめぇに言ってんだよ。こいつに言っても無駄だな。」と思わせることができます。※繰り返し使用する必要があります。
とにかく、「オウム返し×共感」をすれば、「私は全くダメージを食らってないよ。」と、相手に間接的に伝えることができます。
「でも、ダメージ受けてしまうんだけど。」と思う方もいるかもしれません。
でも、大丈夫です。
先程の「③攻撃範囲の外から会話をする」と、セットで使うと、ダメージを受けることはなくなります。
✔︎私の手法
- 毒親「お前は本当に親不孝なやつだな!」
- 私の頭の中(この人は、親不孝な誰かに怒っているのだろう。)
- 私「たしかに、それは親不孝だね。」
- 毒親の頭の中(この攻撃は効かなかったな。なんか、他に攻撃方法はないか。)
- 毒親「お前ら若者はチャラくてキモいわ。」
- 私の頭の中(この人は同世代のチャラい人に怒っているのだろう。)
- 私「たしかに、チャラい人気持ち悪いよね。」
- 毒親の頭の中(この攻撃は効かなかったな。なんか、他に攻撃方法はないか。)
これを延々と繰り返すだけです。
共感した時に「いや、オメェに言ってんだよ。ってキレられたらどうするの?」と思う方もいると思います。
それでも、大丈夫です。
「あ、俺に言ってたのか笑笑」と、とぼけていれば、相手はそれ以上攻撃できません。
「お前バカなんだな。」と言われても、
「たしかに、俺はバカかもしれない。」と、また受け入れてしまえば、全く問題ありません。
繰り返しになりますが、オウム返しと共感を使うと、相手に「無傷であること」を無意識にアピールすることができます。
防御⑤:相手を他人として捉えること
毒親を、自分の親という立場で会話するのではなく、他人だと思って、会話することをおすすめします。
簡単に説明すると、親は親、自分は自分で「違う生き物だ。」と切り離して会話するということです。
「自分の親だから」という雑念が入ると、親のペースに巻き込まれたり、嫌な過去を思い出してしまったりして、中立的な会話が出来なくなってしまいます。
「この人は私にあんなに酷いことをしておきながら、なんでこんなことが言えるんだ」
と、イライラがピークに達してしまうこともあるでしょう。
私も、よくありました。
前日に酔っ払って帰ってきて、暴れまくり、私のことをボコボコにしておきながら、次の日に何事も無かったかのように、接してきます。
「前日あんなに暴れたのに、なんで普通に接してくるんだよ。どんな神経してるんだ?」と、イライラが抑えきれないことも多々ありました。
「過去を忘れて、切り捨てろ。」というのも難しい話ですが、過去を引きずって会話をすると、単なる喧嘩になってしまいます。
「毎日親と過ごしているんだから、会話せざるを得ないんだけど。」という方もいるかもしれません。
たしかに、毒親は子供の事情なんか知らずに、干渉し、介入してくるでしょう。
「そんなことできない。」という方は、①の限界値を作って、あらかじめ時間を提示しておく必要があります。
- 「会話するけど、1時間ね。」
- 「悪口を言ってくるなら会話を途中で切り上げるね。」
と事前に決めておくだけで、心持ちが全く違います。
繰り返しになりますが、自分の感情を会話の中に入れないためにも、親を自分とは違う生き物だと思って会話していきましょう。
防御⑥:相手に期待しないこと
毒親に、少しでも期待するのはやめておきましょう。
期待を裏切られた時の絶望感はとても大きく、自分1人では感情を制御できなくなってしまうことがあるからです。
期待というのは、とてもハイリスクな感情です。
相手が必ず期待通りの返しをしてくれるとは、限りません。っていうか、ほぼありません。
これは、もちろんお金を返さない相手が悪いです。
しかし、心理的な話をすると「お金が返ってくるはずだ。」と、期待するから嫌な気持ちになるのです。
「いや、お金貸したんだから、返ってくるのは当たり前だろ。」と、思う方もいるかもしれません。
もちろん、貸したら返ってくるというのは、当たり前の話かもしれません。しかし、本当に返ってくる保証なんて、どこにもありません。※契約書などの保証するものがあれば別ですが。
もしかしたら、その友人は、借金をしていて、その返済で全て使いきってしまい、手元にお金がないかもしれません。友人に借りるくらい切羽詰まっていると考えると、その可能性は高いです。
まず前提として、他人にお金を貸すのは、人間関係を崩壊させるので辞めましょう。
「なんか冷たくない?」と思うかもしれませんが、互いに嫌な気持ちになり、絶縁するリスクを考えると、お金を貸さない方が互いのためになります。
どうしても、友人を救いたいのであれば、見返りを求めない事です。つまり、寄付する事です。
人に期待することは、人に感情を依存することになるので辞めましょう。
相手が毒親ならば、なおさら感情を依存してはいけません。
「感情の依存先が毒親」とは、すなわち、毒親に感情を支配されているということになります。
そう考えると、とても恐ろしくないですか?
このように、何か相手と会話する時、コミュニケーションを取る時には、相手に「期待しない」という、心持ちが大切なのです。
相手が、期待通りの反応や、お返しをしてくれる保証はどこにもありません。
毒親に関しては、あなたの期待を何度も裏切り続けた人です。
絶対と言っていいほど「期待してはいけません。」
- 「もしかして反省してくれるのでは?」
- 「もしかして前のことを謝ってくれるのでは?」
- 「もしかして私のことを考えてくれているのでは?」
悲しいですが、そんなことはありません。
常に、自分のことしか考えていませんし、反省なんか1ミリも感じていないでしょう。
繰り返しになりますが、親に期待するのは、自分のメンタルを深く傷つける可能性があるので、やめましょう。
※これは人間関係でも同じです。
他人に期待しすぎると、見返りがなかった時に、自分のメンタルを傷つけ、相手のことまで傷つけることになってしまいます。
防御⑦:相手を変えようとしないこと
相手の価値観や考えを、無理に変えようとすることはやめましょう。
なんでかというと、人間の価値観というのは、他人に言われて変わることがないからです。
今までの知識、経験を積み重ねて出た「自分だけの答え」のようなものだともいえます。
長期的に積み上げて、形成された価値観を指摘して変えようとすることは、その人自身を否定することになります。
その指摘がどんなに正しかったとしても、相手は「攻撃されている」という意識しか生まれてきません。
反抗的な態度で、自分の価値観を正当化したり、言い訳を言ったりしてきます。
その結果、全く生産性の無いやり取りを繰り返し、関係がより悪化してしまいます。
「毒親だから関係が悪化しても、別に問題ないよ。」と思う方もいるかもしれません。
私も、もはや振り切って、「正論をぶちかましてやろう!」と思っていた時期がありました。
しかし、それは、体力的にも、精神的にも、かなり消耗します。
頭の中で、親との会話がずっとリピートされ続け、ストレスを溜め込むことが多かったです。
- 「いや、なんで分かんないんだ?」
- 「普通に考えれば分かるだろ。」
なんて、昔はずっと思っていました。
そもそも毒親である時点で、頭は悪いです。※「勉強」とは別物です。
さらに、人というのは正論を言われると、反射的に反発する生き物なので、議論を続けていても一生分かり合えることはないでしょう。
ここまで読んだ方の中には「そんなこと言っても、ムカつくんだけど。」と思う方もいると思います。
そういったときは、
【頭が悪い動物なんだ】という前提を持って接すると、親がかわいそうに見えてきます。
偏った価値観で洗脳してきたら、
- 「この人は、思考が狭くてかわいそうだ。」
- 「何も学ばずに大人になってしまったんだなぁ。」
このように、「相手は変わった人だ。」という前提を持つと、楽に接することができるようになりますし、多様なものを受け入れることができるようになります。
毒親の「偏った価値観」を見て、
「自分も、親のような偏った価値観を持っていないか?」
と、自分に対して疑問を持つ習慣を身につけていきましょう。
「毒親の子供は毒親になる」
この呪縛から逃れたいのであれば、「私は親みたいにならない。」で終わらすのではなく、「私も親のような固定観念を持っていないのか?」と、疑問を持ち続けることが大切です。
これが、負の連鎖を断ち切る方法になります。
防御⑧:その場から立ち去ること
何かあった時のために「いつでも立ち去ることができる」という意思を伝えましょう。
何かあった時は、思い切って、その場を立ち去りましょう。
「何か」とは、不毛な議論、喧嘩、一方的な攻撃、関係性が悪化しそうになる、などです。
毒親は、子供を支配しようと思っています。
それは、子供が大人になっても変わりません。
「立ち去る選択肢を持っている。」と伝えることは、毒親に「私はあなたの支配下ではない。」という意思を伝えることと同じです。
もちろん、意思だけでは、毒親は変わりません。
「今まで通り支配できるだろう。」
と、完全にあなたをナメています。
そこで、何かあった時に「本当に立ち去る」という姿勢を見せましょう。
毒親は、そこで初めて「支配できない。」ということに気がつきます。
「立ち去るって、なんか怖い、」と思う方もいるかもしれません。
たしかに、「立ち去る」という動作は、とても勇気のいる行動だと思います。
でも、この「自分の意思で行動する」というのは、今後のあなたの人生で、必ず役に立ちます。
何かに支配される人生から脱却し、自分の意思で生きていく人生に変わることになります。
怖いのは当然です。
私も、とても怖かったです。
しかし、その場を立ち去っても「特別嫌なことがあるわけでもない」ということに気がつきました。
私は小さい頃から父親によく、
「出ていけ!一生、家の敷居をまたぐな。」
と言われていました。
もちろん、追い出される恐怖で、出ていくことなんか出来ませんでした。
しかし、これが支配するものと、支配されるものの関係を形成しまっている証拠なんだと気がつきました。
父親に「出ていけ!絶対に帰ってくるな!」
私は「まあ、出ていくのは嫌だけど、お父さんの機嫌が正常になるまでは、散歩でもしてくるね。」
と、言い返すようにしています。
すると父親に「は?一生戻って来れないんだぞ!」
と脅してくるので、
「まあ、俺が戻りたい時に戻るけどね。とりあえずお父さんの機嫌の方が心配だから、散歩してくる。」
このように意思を伝えると、それ以上会話が発展しなかったり、家を出ていったとしても、自分の意思で、自由に家に戻ることができるようになります。
私は、毒親と暮らしながらも自由を手にすることできました。
※ここで注意:恐怖で支配する親は、恐怖に打ち勝てる「身体的自立」をしてからでないと、とても危険です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
繰り返しになりますが、互いの関係性を明確にするためにも、自分の身を守るためにも、「その場から立ち去る」勇気を持ちましょう。
あとがき
以上、今回は毒親に振り回されないために身につけておく「防御策」について解説しました。
これは、私が普段からお薦めしている「精神的自立」を身につけるための具体的なテクニックでもあります。
この防御法を身につければ、人間関係で消耗することもなくなります。
なので、今後の人生を楽に、楽しく、そして自由に過ごしたいと思っている方は、ぜひ一つだけでも良いので活用してみてください。
精神的に自立すると楽になります。
毒親と適切に対処するためには、精神的に自立する必要があります。
精神的に親を超えることで、親に縛られない生活を送ることができます。
親と自分を切り離して、自分のやりたいことに向けて走り出したい方
今現在、毒親に悩んでいて、
- 「どのように対処すれば良いのか?」
- 「どうして行きたいのか?」
向かうべき方向性が全く分からない方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
関連記事
毒親のストレスに振り回されたくないと思っている方は、こちらのストレス完全講義の記事もご覧ください!
毒母に悩んでいる方はこちらの記事をご覧ください。
毒父に悩んでいる方はこちらの記事をご覧ください。
毒親の特徴や種類を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
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