【単純】自己肯定感が低い人との接し方【ありがちな3つのミス】

Communication

 

 

  • ネガティブな人って、どうやって接すればいいんだろう。。
  • 正直、めんどくさいし、疲れるんだよな、
  • 接し方変えてみれば、自己肯定感って高まるもんなのか?

 

このように、自己肯定感の低い人をなんとかしたいと思いつつ、上手くいかなくて、消耗していませんか?

どう接したらいいのかわかんないし、本音を言うと、ちょっと面倒くさい。それでも、関わり方次第で、相手も変わってくれるんじゃないかと期待しているのではないでしょうか?

こんな悩みを解決できる記事を用意しました。

この記事で紹介する「受容・傾聴・共感」を実践すれば、ただ話を聴くだけで、相手の悩みを解消させることができますよ。横だけではなく、縦のつながりが欲しい方も必見です。

実際に、私もこの手法で、親や兄弟、友人の悩みを解決できました。

✔︎記事の内容

  • 自己肯定感について
  • 具体的な接し方
  • 実践するにあたっての注意点

✔︎著者の経験

私は、22年間、毒親と暮らしていました。

父親からの暴力や暴言、洗脳、理不尽が日常でした。昔は、親の期待に応えられない自分を否定してばかりでした。

「私って、本当にダメダメだな。」って。

親に怒られないよう、とにかく必死に生きてましたね。

今では、どんな自分も認めることができるようになり、何気ない日常に幸せを感じられています。

「あ、そんなに頑張らなくてよかったんだ。」

本当の意味で自分を許すことができた時、ものすごく精神的に楽になりましたね。もちろん、父親とも良い関係を築けています。

 

記事前半では、【自己肯定感が低い人との関わり方と接し方】を、後半では、【実践する際の注意と心構えについて】解説するので、じっくり読んでみてくださいね!

 

自己肯定感が低いってどんな状態?

自己肯定感が低いもは「自分の存在に価値を感じていない状態」のことです。簡単に説明すると、「自分はこの世に存在しても良い。自分は誰かの役に立てている。」と実感ができていない状態になります。

  • 自分に芯がない。
  • 自分の考えがない。
  • 自分の意見が言えない。
  • 周りの目を気にしてしまう。
  • 批判されるのが怖い。
  • 優柔不断。
  • 執着しやすい。
  • 依存しやすい。
  • 周りからはみ出したくない。
  • 完璧を求めがち。
  • 承認されたい。

このように、自分に価値を感じることができないだけで、こんなにも多くのメンタル的不調が現れます。

今回は、こういった傾向を持った人との接し方について、解説していきます。

あなたもやってるかも?危険な接し方3選

その①:ポジティブでゴリ押し

ポジティブだけで、押し切るのは危険です。むしろ、逆効果になります。

あなたが本気で落ち込んでいる時に、

  • 「気にしすぎだよ!」
  • 「なんとかなるよ!」
  • 「できるよ!」

なんて、ポジティブに言われたらどうですか?

「やっぱそうだよね!おかげさまで元気になったよ!」ってなりますか?

ならないですよね。私もなりません。

心理的にも、引っ張られると反対に抵抗したくなる「作用反作用の法則」は存在します。。

それだけなら良いのですが、ポジティブに切り替えられない自分を責めてしまう原因にもなります。

私もそうでした。

「分かってるけど、そんな単純なことじゃない!」って、言いたくなることも何度もありました。

なので、ポジティブで押し切るのは、逆効果だと、覚えておくと良いでしょう。

その②:分かったつもりで助言する

相手の話を理解したつもりになって、正論をぶつけるのはやめましょう。

頭の回転が速い人ほどやってしまいがちな、話の途中で理解したつもりになる現象ですね。相手を理解するべき時間を、「どう伝えようか?」の時間に使ってしまう方もいるのでしないでしょうか?

私も、正直、やってしまいがちです。

これ、自分で気づくの難しいんですよ。

たしかに、ひろゆきさんに「捉え方、変えてもらって良いですか?」って、ど正論を言われたら、「たしかになぁ。」って思うかもしれません。

でも、身近な人に同じことを言われたらどうですか?

あなたはきっと、

「あの、なんだろうな。そっちの価値観で決めつけるのやめてもらっていいですか?」

って言い返したくなると思うんですよ。

だから、たとえ正論であっても、助言はやめましょう。言いたくなる気持ちも分かりますが、それでも、グッと、堪えましょう!正論からは何も生まれません。

その③:途中で話を横取りしてしまう

自分の経験に結びつけて、相手の話を遮るのはやめましょう。

相手は、話をとにかく聴いてほしいのです。

決して、自分の話題を、あなたの経験談を盛り上げるオカズにしてほしいわけではありません。

人は話すことで、思考を整理して、ストレスを解消します。頭の中で延々とぐるぐる回っていた悩みが、人に話した途端、スッと無くなった経験は、誰もがしたことがあるでしょう。これを心理学では「カタルシス効果」と言います。

相手の悩みに対して、

「あ、それね。俺も昔同じことがあったよ!その時はさぁ、、」

なんて、自分の領域を展開しているヒマがあるなら、相手が話したくて仕方ない環境を作ることに注力しましょう。

とはいえ、これって難しいんですよね。きっと、良かれと思ってやってしまう方、多いのではないかと思います。ちなみに、私もやってしまうんですよ。

もし、無意識に自分の話をしてしまっていたら、早めに終わらせるように心がけましょう。

たしかに、自分の過去の開示をする行為も、信頼関係構築には必要ですからね。ただ、「話したい!」が先行しすぎないように、最後は”疑問系”で終わらせて、相手にボールを渡しましょう。

【テンプレート】

「私は、それほど大変じゃなかったけど、ちょっとだけ似たようなことはあったかも。その時は、〇〇したら、良くなったけどね。そっちはそんなに単純じゃないもんね?」

もし、自分の過去の経験を話したいなら、上記のように最大限配慮すると良いかもしれません。

自己肯定感が低い人3つの接し方

その①:受容(受け入れる)

まずは、相手を受け入れる体勢を整えましょう。それは、心の準備です。

あなたは、今、ストレスを抱えていませんか?

相手の価値観を受け入れるために、自分の機嫌をとっておくことが大切になります。

理由は、気分次第で、相手の言葉の印象が大きく変わるからです。

相手が「うわぁ、今日も疲れたぁ。もう、最悪だよ。」と弱音を吐いたとします。

 

自分の心にゆとりがある時は、「そっか、今日も大変だったんだね。」って、相手に寄り添うことができますよね。

でも、もし、あなた自身も、いっぱいいっぱいで、精神的にゆとりがなかったとしたらどうでしょう?

きっと、相手の言葉が「嫌味」に聞こえてくると思います。「いや、こっちの方が大変なのになぁ。」なんて、感情が湧いてくることも少なくないでしょう。

なので、

まずは、自分にゆとりを持ちましょう。

それだけで、何倍も、他人に対して優しくなれるものですよ。自分との関わりが、そのまま他人との関わりに反映されます。覚えておきましょう。

その②:傾聴(ちゃんと聴く)

相手の話を”ちゃんと”聞くことが大切です。ただ、耳で「聞く」のではありません。体全体を動かして、「聴き」ましょう。

なんでかというと、「私の話を聴いてもらえている!」という判断は、視覚情報を通して行われるからです。

人は、五感の中でも、視覚情報に強く依存して生きています。

例えば、人間の第一印象を決める「55:38:7の法則(メラビアンの法則)」がというものがあります。人間は、初対面の人を、7%は言語情報、38%は聴覚情報、55%は視覚情報で判断しています。

このように、人は視覚情報を通して、「話を聴いてもらえている!」と判断するんですね。

だから、オーバーで良いので

  • 頷きましょう。
  • 眉毛を上げましょう。
  • 瞳孔を開きましょう。
  • 手を叩いて笑いましょう。
  • 話している人に体を向けましょう。
  • 椅子に浅く座って、机によりかかるくらい前のめりになりましょう。

察しの良い方ならイメージできたかもしれません。

これ全て、『お笑い芸人』の方がやっていることなんですね。

だから、イマイチ”体で聴く”イメージが湧かない人は、「誰かの話を聞いている時の芸人さん」をじっくり観察してみてください。

きっと、笑わせることよりも、誰よりも笑うことの方が大切だと理解できるはずです。

その③:共感(共に感じる)

相手の世界観に入り込んで、相手が感じているように感じてみましょう。これ、結構、難しいですよ。

だって、人間はそもそも相手を理解するように作られていませんから。きっと、拒絶反応が起こるはずです。

  • 「いや、俺はこう思うけどな。」
  • 「おれは、違うと思う。」
  • 「いや、それって。」

このように、我々は、共感する前に、自分の価値観で相手を”評価”してしまうんですね。

共感するには、自分の解釈を客観視しなければいけません。解釈してしまう自分を受け入れ、一旦棚の上におきましょう。自分を空っぽにしてから、相手の話す内容を、自分ごとに体験してみるのです。すると、相手の言い分が理にかなっていることに気がつくはずです。合っている、間違っているの概念は別として、

「あー、たしかにね。」

って、一意見としてスッと受け入れられると思います。

相手の世界を仮体験して、言い分を理解した上で発する

「あー、たしかに。」

と、自分の立場から発する

「あー、たしかに。」

では、雲泥の差があります。

言っている側では分からないかもしれませんが、言われている側は「声のトーンの微妙な変化」や、「表情」から、分かってしまうものです。

なので、まずは「自分の価値観と相手の価値観が衝突する前提」で、一旦、自分を空っぽにしてから、相手のフィールドに足を突っ込んでみましょう。

無理して話すことは、果たして良いことなのか?

心にゆとりがない時はどうするの?

先ほど、自己肯定感が低い人と接する時は、まずは「自分にゆとりを持つことから!」とお伝えしました。しかし、自分の心に余裕がない時だって、当然ありますよね。

私も、数えきれないほどありました。私の経験上、無理に話さない方が良いですね。

無理に合わせようとして、自分のメンタルの消耗に気がつきます。それでも、頑張って、合わせようとしますが、どんどん余裕がなくなっていくばかり。我慢できずに、言い返してしまった経験もありました。

無理して頑張るほど、相手を傷つけます。

そして、「あ、やってしまった。」と、罪悪感に苛まれてしまうこともあるでしょう。それだと、自分の自己肯定感が下がっちゃいますよね。だから、自分のキャパを超えないことが何よりも大切。

そんな時は、断ってもいいんですよ。

恐いなら、「また今度、じっくり話を聞くから!」って伝えて、その場を立ち去ればいいんです。それでも、悪態ついてくるのであれば、その人は、あなたのメンタルを壊しに来ている人です。関わらない決断をした方が良いです。

別に、相手が悪いからとかではないんです。自分が自分らしくいられなくなり、イライラし、性格が悪くなっていく自分を客観的に見て、絶望して欲しくないだけです。逆に、感情が爆発して、相手に悪態をついてしまう人になって欲しくないからです。だから、お願いです。

無理して、話すのはやめましょう。

上手くいかない方に伝えたい3つの正解

 

ありのまま、理解するのって、本当に難しい。。

 

実際にやってみると、そのことに気がつくと思います。私もそうでした。

「自分は共感できているんだ!」なんて思っていた時期もあったのではないでしょうか?

残念ながら、私も相手の感情をそこまで理解できているわけではありません。

  • 「あ、今日も共感できなかったな。」
  • 「また、助言しちゃったな。」
  • 「また、自分勝手に解釈してしまったな。」
  • 「また、傷つけてしまったな。」

そんな後悔もあるでしょう。私も、コミュ障なので、日々、反省を繰り返していますよ。

そういった方に伝えたい3つのことは

  • 「もどかしい状態が正解」
  • 「理解しきれなかった結果が正解」
  • 「理解しようとする姿勢が正解」

その①:もどかしい状態が正解

読者の悩み

思ったことが伝え切れなくて、すごく、もどかしい。

この状態が正解なんですね。分かりやすく説明するなら「自分の言いたいことを後回しにして、相手視点で会話できた状態」とも言い換えられますよね。

もし、話が終わって、スッキリしていたのであれば、反対に、自分の話したいことばかり話してしまっている可能性が高いでしょう。

簡単にまとめると、もどかしいくらいがちょうど良いんですよ。

その状態こそ、需要と供給の一致です。

その②:理解しきれなかった結果が正解

相手のことをちゃんと理解できなかったなぁ。

その状態が正解なんです。元も子もないことを言えば、そもそも人それぞれ性別も、特徴も、育った環境も違うんですから、相手を完全に理解できるはずがないんですよ。だから、むしろ、相手を理解できているなんて、思っている方が、現実的ではありません。

相手のことが分からない、理解できない。

だから、「理解しよう!」って、脳が機能し始めるんですよ。

他人のことを理解している人ほど、他人を理解できないことを知っています。

理解しようとする姿勢が正解

 

悩む読者

この人は、どんな人なんだろうか?もっと知りたい。でも、サッパリ分からないよ。

この状態も正解です。大事なのは「理解できている事実」ではなく「理解しようと前のめりになる行為そのもの」です。

たとえ、自分の考えを理解されなかったとしても、

  • 誰よりも真剣に話を聞いてくれる。
  • 一言一言にちゃんと反応してくれる。
  • リアクションも取ってくれる。
  • 私よりも興味を持ってくれている。
  • 何より、楽しそうに笑ってくれている。

あなたは、その人にどんな印象を抱きますか?

自分のことを、自分のこと以上に興味を持ってくれる人がいるなんて、思ってもないことだと思います。

すぐに、相手を理解できる必要なんかありません。理解は、経験を積んで、関わる回数を増やしていけば、自ずと見えてきやすくなります。

そんなことよりも、今、目の前の人の話を、誰よりも真剣に聴きましょう。

まとめ

上記で説明した『受容』・『傾聴』・『共感』を実践していただくと、今後は、自己肯定感の低い方との接し方で悩むことは一切なくなり、信頼関係を構築できるようになります。

最後に、もう一度内容を確認しましょう。

  • 自己肯定感が低い人は「自分を受け入れられず、否定したり、認めてもらうような行動をとってしまったりする。
  • ポジティブで押し切ると、ネガティブを作り出してしまう。
  • 相手はアドバイスなんか求めていない。
  • とにかく、話を聞いて欲しいだけ。
  • コミュニケーションにおいて、”正しさ”よりも、ありのまま”感じる”ことの方が重要。
  • まずは、相手の価値観を受け入れるだけの心のゆとりを作っておこう。
  • そして、相手の話を体全身を使って聴こう。
  • 自分の価値観を棚の上に置いて、相手の世界観に入り込もう。
  • 心にゆとりがない時は、勇気を持って撤退しよう。無理に話すのは、良いことではない。
  • もどかしい状態こそ、相手を優先して話せている証拠だ。
  • 理解できなかった結果が、理解するための大事なステップとなる。
  • 理解しようとする姿勢が、最大の信頼となる。
  • だから、本人以上に、興味を持って話を聴こう!

 

 ここからは、余談ですけど…

はい!本編はこれでおしまいです!

ここからは、楽屋トークみたいなものだと思ってリラックスして読んでみてくださいね。

興味のない方は、閉じちゃって大丈夫です。

実は、今回の記事の内容を一言でまとめるような『進撃の巨人』の名言があったので、そちらをご紹介できたらなと思います。

まず、進撃の巨人を知らない方のために、その名言の背景から説明します。

【背景】

巨人とは、人類を滅ぼそうとする脅威であって、人類から見れば、『悪』そのもの。人類は、奇跡的に、巨人の捕獲に成功した。その巨人の生態調査として任された、調査兵団(巨人のが生息する壁外を調査する集団)分隊長のハンジは、巨人に対し、名前を付けたり、じゃれあったりしたりと、周囲からは理解されない行動ばかりを取っていた。普通に考えれば、あり得ない。仲間を何人も食い殺した、仇そのものだからだ。主人公エレンは、その行動の意図を確かめるべくハンジに質問を投げかけた。その時の、ハンジが言ったセリフがこちら。

 

「憎しみを糧にして、攻勢に出る試みはもう何十年も試された、私は既存の見方とは違う視点から巨人を見ていたいんだ、空回りで終わるかもしれないけど…ね、でも…私はやる。」
  • ※漫画:第5巻20話『特別作戦班』
  • ※アニメ:15話season1-15話『特別作戦班』反撃前夜2(19〜19分30秒付近)

 

あなたは、どう感じ、どう解釈しましたか?

一度、考えてみてください。イメージが難しければ、一度、本編を再生してみるのも良いかもしれません。

あなたが感じたことは全て正解でしょう。アニメや、漫画もアートの一つです。その作品に対して、どう捉えるかは、その人の自由であり、どれも間違いではないでしょう。

私の超主観的な解釈としては、この名言は、本当の意味での「共感」を説明しているのではないかと思います。

共感とは「共に感じること。」:自分と相手の感情をシンクロさせている状態です。

そのためは、必然的に相手のフィールド内に入り込まなければいけません。しかし、相手のフィールドに入り込むためには、条件があります。

それは、「自分の価値観」を相手フィールド内に持ち込んではいけないってことです。持ち込んではしまったら、たちまち、拒絶反応が現れ、核心まで辿り着けませんから。

サッカーをしている人が、バスケをすると「ファール!」って言われやすいのは、サッカーのプレッシャーのかけ方をバスケに持ち込んでしまっているからなんですね。「サッカーの価値観」と「バスケの価値観」の違います。

これと同じです。自分の価値観を持ち込んでは、共感なんかできません。

共感で、最も障害となるのは「自分」なんですね。

巨人に敵意を持てば持つほど、巨人への理解は遠のくでしょう。自分の価値観が邪魔をして、本質が見えなくなります。

この原理って、現実のコミュニケーションでも説明できると思いませんか?

非常に面白い内容なので、これだけで1記事書けてしまうくらいです。ただ、自分の価値観を押し付けすぎるのも良くないので、この辺で終わらせますね。

何か、考えるキッカケになればと思います。

こういった、アート視点で、漫画やアニメに触れると、楽しみは無限に広がりますよ。今回の名言が気になった方は、ぜひ本編を見てみてくださいね。実際に見ると、あなただけの捉え方が生まれるはずです。

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それでは、また別の記事でお会いしましょう!

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